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部室に置かれたキャンパス・ノートを覗き見しちゃいましょう!

UPP Upp/This Way Upp Epic/Floating World(2017)

 さてと、今回もあっしがロッ研の皆々様にご紹介したいとびきりのCDを書き連ねていきやすぜ! まずはUKのファンキーなジャズ・ロック・グループ、アップの75年と76年のアルバムをセットにした2in1『Upp/This Way Upp』(Epic/Floating World)から。ほぼ無名に近い連中ながら、初作『Upp』にはジェフ・ベックがプロデュース+ギターで参加していて、同時期の彼の名盤『Blow By Blow』にも通じるスリリングなクロスオーヴァー・サウンドが冴えまくり! ベックの準オリジナル作と言っても過言でないほどの出来なんで、これはマストっすよ。ちなみに、2作目『This Way Upp』にもベックが数曲で顔を出していやす。

DAVID BOWIE Cracked Actor: Live Los Angeles '74 Parlophone/ワーナー(2017)

 続いては、今年のレコード・ストア・デイでアナログが限定リリースされ、このたび待望のCD化が実現したデヴィッド・ボウイ『Cracked Actor: Live Los Angeles '74』(Parlophone/ワーナー)。カルロス・アロマーやデヴィッド・サンボーン、ルーサー・ヴァンドロスといったツアー・メンバーの豪華さもさることながら、次第にソウル色を強めていく過程のドキュメンタリーとしても聴き応えアリっすね。

T. REX T.Rextasy Easy Action/インペリアル(2017)

 お次はT・レックスの編集盤『T.Rextasy』(Easy Action/インペリアル)。71年と72年のUKツアーから18曲を抜粋したライヴ音源集で、音質はお世辞にも良いとは言い難いっすけど、そのぶん生々しい粗さと迫力が充満していやす。演奏もパンキッシュで、やはりT・レックスの本質はロックンロールなんだなと再認識した次第。

THE SNEETCHES Form of Play: A Retrospective The Sneetches Omnivore/ADA(2017)

 最後はギター・ポップ・バンドのスニーチズによるアンソロジー盤『Form Of Play: A Retrospective』(Omnivore/ADA)ですぜ! 80年代から90年代にかけて西海岸で活躍した連中なんすけど、当時のUS産としては珍しくUKのネオアコ的な青春サウンドを鳴らしているじゃねえですか! 一部の好事家を除けば忘れ去られていたグループだけに、本作を通じて注目していただきたいっすね。 *野比