『Castor』と『Pollux』の間で煌めくWONK宇宙の星々
今回の『Pollux』に参加しているキム・メイヨーは、こちらのNY産フューチャー・ソウル・バンドなどに在籍するシンガー・ソングライター。もともとジャズ畑でインディー・ポップ寄りの感覚も併せ持つだけにWONKとの相性も抜群だ。
WONKの“Gather Round”にファンクネスを注入するMatzuda Hiromuは、ロジャーに憧れる90年代生まれのトークボクサーで、こちらのヴィンテージ・グルーヴ・バンドでも活躍中。特に“Groove Me”ではよりストレートな演奏が痛快。
WONKの登場時に同時代を強く感じさせたのはやはり彼らか。『Black Radio』的な志向の追求を一面で備えたのが『Pollux』だとしたら、このエクスペリメント近作の技巧派に思わせすぎない伸びやかなソウルフルネスは『Castor』に通じるかも。
WONKのライヴ・サポートを務め、Suchmosらのレコーディングにも参加してきたシンガーのファーストEP。“Dawn”にはWONKから長塚が駆けつけてグッド・ヴァイブを共有する。先だってのセカンドEP『RESCUE』に収録された同曲のリミックスにも注目を。
ジャズのサウンド革新が器楽奏者によって主導されることが多いのは当然として、ヴォーカリストやリリシストの目線からその領域を押し広げてきたホセ。グルーヴィーでかっこいい“Live Your Fantasy”のWONKリミックスは日本盤でしか聴けない!
いわゆる実験ソウル的な作法は欧州の各方面からも見つけることができる。ハウスやジャズ、アフロを内包したこのベルリン在住のナイジェリア系シンガー・ソングライターは、ここではマックス・グレーフと組んで先鋭的な気持ち良さを追求している。
ジャズ・ピアニストの平戸祐介が取り組んだエクスペリメントならぬ〈プロスペクト〉の初作。イラJを迎えた先行曲の“Diploma”ではPxrxdigm.こと荒田がビートメイクに大貢献している。
こちらもリリースされたばかりの一枚。人力ミニマル楽団を謳ったジャズ・プロジェクトのスリリングな初アルバムで、演奏陣にはWONKから江﨑が名を連ねている!