ぜんぶチェックしとくべきディスコグラフィーと振り返る、ぜんぶ君のせいだ。の歩み

 ここではぜん君。の足取りを駆け足のディスコグラフィーと共に振り返っておきましょう。もともと如月愛海とましろを含む5人組として結成が発表されたのは2015年の5月。そこから2か月後に配信された初音源“ねおじぇらす✡めろかおす”はGESSHI類×水谷和樹コンビによるものでした。

 同年10月の初ライヴで一十三四が加入し、初の全国流通盤となるファースト・アルバム『やみかわIMRAD』を2016年1月にリリース。アンセミックな名曲“無題合唱”に“僕喰賜君ノ全ヲ”というシングル2枚を経て同年の11月には早くもセカンド・アルバム『アニマあにむすPRDX』(ゆくえしれずつれづれの◎屋しだれの客演も強烈!)を発表しますが、同月から結成時からのメンバー脱退が相次ぐという事態に。そんななか、12月に東京・LIQUIDROOMにて行われたワンマンで加入したのが咎憐无でした。

 さらに1月には未来千代めねを加えて5人組となった2017年もリリースはいよいよ精力的になり、2月に新体制での初シングル“Sophomore Sick Sacrifice”、4月には“わがまま新生Hominina”とシングルを連打し、9月にはサード・アルバムとなる『Egoistic Eat Issues』に加え、過去のアルバム2枚の音源を再録した2枚組の『新音』もリリース。音楽そのものにこだわったリリース・ラッシュも功を奏して注目を大きく広げていったのですが、同月には体調不良から未来千代めねが脱退してしまうのでした。

 そんな状況下で4人体制の初リリースとなったのが12月に発表したシングル“せきららららいおっと”。従来のサウンド・カラーを受け継ぎながらも開放的なポップネスを高めた勢い十分の仕上がりは、このたびのニュー・シングル“トナリコレアラタ”にも通じるものでありましょう。 *出嶌孝次

ぜんぶ君のせいだ。の作品。