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泉まくら マイルーム・マイステージ 術ノ穴(2013)

ここに収録の“棄てるなどして”は、囁くようなラップと“Berimbau”を引用したEVISBEATSらしい手捌きがまったり溶け合った哀愁ボッサ名曲。術ノ穴との仕事では環ROY×Fragment曲のリミックスも記憶されるところだ。 *出嶌

 

BASI RAP U BASIC MUSIC(2013)

成熟した表現で心地良い音風景を描き続ける韻シストのMC。このソロ3作目では相性の良すぎるEVISBEATSが9曲もプロデュースしていて、そのなかでも“It's all good”を吹き抜ける眩しい風通しの良さは格別としか言えない。ピート・ロックっぽく響く“あなたには”の温かみも気持ち良し。 *出嶌

 

Meiso イテツクアカツキ Mary Joy(2013)

ハワイと東京を股にかけて活動するラッパーの2作目に、瞑想的な浄化トラック“Nakanaka”をはじめ3曲を提供。アジア趣味の“このスタイル”も良いが、ヴィンテージ・スカ風の荒々しいホーンを使った“ダンス”に痺れる! *北野

 

ももいろクローバーZ 泣いてもいいんだよ EVIL LINE(2014)

ラップ曲もいくつかあるももクロだが、本シングル収録の“堂々平和宣言”は鎮座DOPENESSが作詞、EVISBEATSと盟友のMICHEL☆PUNCH、KEIZOmachine!(HIFANA)が共同でトラックを制作。バングラ風の異形ポップに。 *北野

 

Itto Music Soul Journey Mush(2015)

EVISBEATSのミックスCD『SPACE SHIP MIX』(2013年)で彼の新曲“蛍”に招かれ、前年の“SAMSARA”でもプロデュースを仰いだ気鋭のラッパー。今作でもEVISと組んだ“Sitting In My Chair”で無国籍情緒をのんびり燻らせる。 *出嶌

 

BudaMunk The Corner Jazzy Sport(2015)

Sick Teamなどでも知られるプロデューサーの2作目に、珍しくEVISBEATS名義でラッパーとして客演。モノトーンの寂寞とした雰囲気漂う“WDL”にてビートメイカーとしての矜持を吐く。阿弥陀と仏陀の邂逅ここに。 *北野

 

おかもとえみ ストライク! VYBE(VYBE)

フレンズ/科楽特奏隊で活躍する一方、客演も数多いシンガー・ソングライターのソロ作にて、EVISBEATSはPUNCHと共に“HIT NUMBER”をリミックス。flex lifeあたりを想起させるアーバンな手触りで原曲超えの逸品に仕立てている。近年のリミックス仕事ではjizueの“I Miss You”も出色。 *出嶌

 

ZORN 生活日和 昭和レコード(2016)

日々の生活への感謝と愛を綴った名作のラストを飾る“Letter”は、EVISBEATSと前田和彦のコンビによるもの。冬の陽射しのように柔らかなビートと優しいピアノに乗せてZORNが娘たちへ贈る手紙は、ちょっと感動的すぎる。 *北野