梶原笙、下川リヲの彼女説

――梶原さんって下川リヲさん(挫・人間/ギター、ヴォーカル)と一緒に住んでるんですか?

「住んでないですよ(笑)」

――下川さんのツイートを見ていて、勝手に一緒に住んでるんだと思ってました(笑)。

「あんなのと一緒に住むわけがないじゃないですか。一時期、家がめちゃくちゃ近くてしょっちゅう一緒に遊んではいましたけど」

――僕が梶原さんのことを気になり始めたのは、〈下川の彼女説〉がきっかけなんですけど(笑)。

※下川とよく一緒にいる梶原の容姿から、下川に彼女がいると勘違いしている人がいたという話。なお梶原は男性である。詳しくはこちらのツイートを参照。

「それも2年前とかだからだいぶ風化してますよ(笑)。ネタとしては面白いですけど、下川が自分で言ってるのが良くないですよね。僕をダシにして(笑)」

――にしても、なんでそんなに仲良いんですか?

「ウマが合うんですよね。お互いに大事にしているものが一緒というか」

――なんですか? 大事にしてるものって。

「それが難しくて……女の子に対して積極的にいかないところとか」

――それが一緒だと仲良くなれるんだ(笑)。

「なりますなります。物事のあり・なしのライン設定が似てるんです。あとブーン系小説っていう創作ジャンルみたいなものに僕と下川が読者として参加していて。そんなバンドマン他に知らないんで、そりゃ仲良くなりますよね」

――まあそんな感じで梶原笙とはどんな男なのか、そしてそんな梶原さんがやっているSo Sorry,Hoboとはどんなバンドなのかをこのインタヴューで解き明かしていきたいと思います。

「よろしくお願いします。僕らはクソ雑魚なんでファン母体もないし、誰からも超絶スルーされてるし、なのでこのインタヴューはとてもありがたいです。今回のリリースに際していろんなメディアやライターさんにサンプル音源と資料を送ったんですけど、マジで無視されてますから(笑)。なんならMikikiさんからこのお話をもらったことすらいまだに半信半疑で、あとで化け物じみた金額を請求されるんじゃないかとヒヤヒヤしてます」

――いやいや(笑)。これを機に注目されますよ。

「そうだといいんですけどねえ。でも1作目ってそういうところから始まるんでしょうね。これが売れるための足がかりだと思ってます」

 

腕を組みつつ遠くを見ながら〈いいよな~〉

――これまた勝手な想像で失礼なんですが、梶原さんがオタクオタク言われているので、そちらが本業で音楽は片手間でやってるものかと思っていました。しかし実際聴いてみたら音はホンモノのロックですよね。

「うれしいなあ。オタクが本業っていうのは意味不明ですけど(笑)」

デモCD『まるではじめて生きるかのように』収録曲“ぼくらが素晴らしかったころ”

 

――音楽はいつからやってるんですか?

「中学2年くらいからベースとかギターを弾き始めて」

――じゃあ完全な陰キャというわけじゃないんですね。

「どうかなあ……。小・中と野球部だったんですが、それに加えて楽器もやっていたとなるとイケてたと言えなくもないのかな? まあ8年間ずっと控えだった上にいじめられてましたが(笑)。いや、やっぱり完全に陰ですよ。陰の者です」

――(笑)。下川さんからのコメントでも野球について書かれていて、おふたりは野球をやってたんですか?

「下川はやってないです(笑)」

――え、あのコメント嘘?

「まだそのコメント読んでないですけど、間違いなく彼お得意の妄言です(笑)」

――年齢は下川さんのほうが一個上で。中学の先輩ですか?

「いや、大学のです(笑)。そのコメント、絶対テキトーに書いてるんですよ。アイツはそういう人間ですよ。クソみたいなことしやがって(笑)」

――結構感動的なコメントだったんでやられました(笑)。大学では下川さんもいて、カネコアヤノさんもご学友でいらして。

「今作のプロデュースをした濱野夏椰(Gateballers、GOD)も、ウチのギター(岩井正義)もそうです。ミュージシャンが集まるような学校だとか、そういう感じでは全然ないんですけどね」

――バンドメンバー4人が集まったのはいつですか?

「今の編成になったのは一昨年ですけど、もともと僕と岩井が高校でバンドをやっていて、そのバンドのメンバーつながりで今のベース(生田聡平)とドラムス(足立蓮)と知り合って。初代ギタリストを含めた4人でバンドを結成したのは2011年末ですね。その後ギタリストが2回代わって、今弾いている岩井が加入したのが2016年の4月です」

――So Sorry,Hoboというバンド名はどういう意味なんですか?

「意味はあんまりないんですけど、ホーボーというのはかつてのアメリカで汽車に無賃乗車して流浪するような人のことで、それに対して憧れや尊敬というか〈いいよな~〉っていう気持ちがあって、そこから持ってきました。どう考えても自分とは違う人たちだし、目指す対象でもないんだけど、腕を組みつつ遠くを見ながら〈いいよな~〉って思ってます」

――でもなんで謝ってるんですか?

「そこは語呂です。なんでもよかったんですけどね」

――4人は当初からデビューを目指してたんですか?

「いや、そういう具体的な目標みたいなものはまったくなかったです」

――大学生の趣味バンド的な?

「それとも違うんですよね……なんなんだろう。バンドの目的とかはなくて、〈良い音楽を作って良い演奏をしましょう〉っていう、ほとんどのバンドが掲げてるようなテーマがあっただけです。どんなにがんばってもそれくらいのことしかできないし、〈まずそういうことをやりましょう〉って言って、その〈まず〉が7年くらい続いてたんです」

――でも、オーディションに合格したことがきっかけで、今回デビューをすることになり。いま聞いた感じだとオーディションに出るような感じでもなさそうですけど(笑)。

「やっぱり腕試しをしたいというか、客観的な評価が欲しかったんですよね。〈オーディションを通過したい〉っていうよりも、〈どういう評価が下るんだろう〉っていうのがあって。しかもこのオーディションに合格するということはイコール、リリースなので、ちょうど手ごろだなと思ったんです」

 

 

フォーク、童謡、60年代リバプール、70年代NY、80年代マンチェスター、90年代シアトル、ミニマル、民族音楽……

――資料には〈フォークや童謡に影響を受けた歌唱〉とあって、実際それはすごいよくわかるんです。でも、いざ他の人に説明しようとすると難しいし、一方でそこがオリジナリティでもあると思います。歌唱面での影響とか目標とかはありますか?

「歌うことに関しては、人の曲をコピーしたりカヴァーしたりってことは今までほとんどしてこなくて、音楽的にどう歌うとか、誰々っぽく歌うとか、そういうことではなくて、気持ちの面での歌唱を大事にしてます。だから説明するときに抽象的なものになるんですよね。歌ってるときに、上京するときに乗ってた夜行バスの景色とか、幼稚園児のときにお気に入りだった座椅子とか、なかなか捨てられない毛布とか、別の何かをイメージしてるんです

――それは歌詞の世界ではなく?

「そうです。まあ歌詞の世界でもいいんですけど、そこに寄り添いすぎると調和が取れすぎてて、聴いてみてつまらないんですよ」

――不均衡なほうがよいと。

「調和が取れてないほうがうれしいです。今回のアルバムもかなり調和が取れてなくて、歌だけでなくリズムもズレてるし。でも〈そこが引っかかるポイントになったな〉って思ったところで、どれもOKを出してます」

――打ち込みの音楽の真逆みたいなことですかね。

「そうですね。聴く人によっては〈なんやこのヘタクソなバンド〉って感じるかもしれないです。実際にメンバー同士でもノリが合わなくて苦労することもあるんですけど、だんだん聴いててカッコ悪くないところに着地できるようになってきて、そのときに僕は〈あ、このバンド大丈夫だな〉って思ったんです」

――例えばベースの発音を遅らせたり、ドラムは後ノリなのに、ギターは前ノリだったり。それが独特のグルーヴ……っていう言葉が適切かはさておき、何かが生まれますよね。

「〈違和感〉ですよね。グルーヴなんてカッコいいものじゃない(笑)。全然ノレない曲になるんですけど、それがいい違和感をもたらすという。このバンドはそういうものを良しとしてます。スッと入ってくる音楽が聴きたいなら、もっとうまい人がいるし(笑)。あと単純にノレる音楽が好きじゃないんですよ。聴いてる人にもあんまり踊ってほしくない。なんなら座して聴いてほしい(笑)」

――歌唱の話に戻ると、実際にフォークや童謡の影響は受けたんですか?

「そこは怪しいんですけど、フォークや童謡らしさがあるというのは歌い方よりメロディーかもしれないですね。演奏は16ビートで細かく刻んでいても、ヴォーカルだけすごくのんびりしてる感じ。例えば宮沢賢治の“星めぐりの歌”みたいな唱歌とか合唱曲とか

――わかるような気がします。同じく資料によれば、演奏面については〈60年代のリバプール、70年代のNY、80年代のマンチェスター、90年代のシアトルの掛け合わせに失敗したかのような演奏〉とあります。これらの影響は?

「リバプールは……実際は通ってないんでフカシですね(笑)。ビートルズとかストーンズとかはざっとしか聴いてないですし。岩井はめちゃくちゃよく聴いてますけど。NYはラモーンズとか、その後に出てくるトーキング・ヘッズとか、ヤング・マーブル・ジャイアンツとか。まあポスト・パンクですね。マンチェはストーン・ローゼスとかインスパイラル・カーペッツとか。シアトルもいろいろいますよね。あとはイールズがめちゃくちゃ好きなんです」

――かなり聴いてはいるんですね。

「でも、それらを聴いての影響っていうのは、自分のなかには明らかに存在してるんですけど、うまく模倣はできないし、それらのどれとも全く似てないと思います。結局インプットしてアウトプットしてみると今やってるような音になるんです。なんでこうなっちゃうのかはわからないんですけど、まあもうこれしか出来ないんで(笑)。音を聴いて〈うわ、カッコいい!〉って思うものがあったとしても、そのポジションは今後もその人たちに守ってもらいたいし、〈俺は俺のポジションを探さねば〉って思ってます」

――その一方でミニマルとか民族音楽の影響もあるということで。

「ミニマルについてはコード感ですね。僕らワン・コードの曲がすごい多いんで。究極的には僕がギターを弾くのが面倒臭いとか、コードが1つでラクだからとかに繋がるんですけど。メンバー全員、〈楽器を弾くのが得意〉〈曲を作るのが得意〉とかじゃなくて、〈こういうバンドをやるのが得意〉なだけの人たちになってきましたね、やってるうちに」

――民族音楽の影響も、弦楽器や打楽器の不思議な音が入ってて感じられました。

「個人的には最近ガムランがブームだったりするんですが……まあ僕らのはインチキ民族音楽ですよね(笑)。どうやっても〈○○風〉にしかならないような」

――いろんな楽器を取り入れたのは濱野夏椰さんのアイディアですか?

「スタジオにたくさんいろんな楽器が置いてあってたので、エンジニアの濱野泰政さん(濱野夏椰の父)と夏椰君がいろいろと入れてくれましたね。今作の多くの曲に入ってる〈フワ~ン〉って音は夏椰君が弾いてるラップスティール・ギターです。岩井が買ったのを弾きたくてしょうがなかったみたいで。あと“電気泥棒を忘れない”で、たまに小節の最後に入る音はスリッパですよ(笑)」

――スリッパ(笑)。あのパンって音!

本作収録曲“電気泥棒を忘れない”

 

 

ネガティヴゆえの美学

――今作のテーマは〈知らないノスタルジア〉〈未知のなつかしさ〉だそうですが、そもそも懐かしい音楽をやろうとしてるわけではないんですよね。

「音楽的にはまったく懐古趣味みたいなのはないですね。当然自分が生まれる以前の音楽だってたくさん聴いてますけど、それらの足跡を追う気はないです。僕のやりたい〈なつかしさ〉はもっと別のところにあるので」

――でも、出てくるものはなぜか懐かしい。これはなぜなんですか。

「僕って基本的に人間性がウジウジしていて、〈昔ああしておけばよかったな〉って思ったり、昔の失敗を思い出して悶えたりっていうことがすごい多いんです」

――誰にでも大なり小なりあるとは思いますけどね。

「僕は年がら年中そんな感じで。でも、そういう部分をうまく転化してアウトプットすると、こうなるんだと思います。懐かしさって誰にでもある不変のものじゃないですか。今作でいうと“犬の名前”っていう曲があって、友達と一緒に犬を拾って、その友達が引っ越していくっていうストーリーですけど、僕も実際にこういう体験をしたわけではないし、多くの人もしたことがない架空の話なんです。ところがサビで、その友達ではなく犬に対して“あの犬はいまどこにいるの”って聞くと、その気持ちの機微ってなんとなく理解できるじゃないですか。そういう体験をしたことがない人でもイメージができる。手触りがわかる。懐かしさを題材とすると、そういうのがわかってもらいやすいんですよね」

――たしかに。“ぼくらの堰堤信仰”でも〈実家がダムの底に沈んだ〉経験なんてないのに、その情景が浮かびます。

「それって紐解いていくと故郷を思う気持ち、郷愁みたいなもの、あるいは自分が置いてきたものや捨ててきたものにも繋がって、誰にでもあるものなんです。そういうものに対して何か思うところがある人は、僕らの曲を聴いて何か感じるんでしょうね」

――しかしネガティヴでウジウジしてた梶原さんが、アウトプットすると懐かしいものに変換されるっていうのはステキなことじゃないですか。普通ロックって、不満があったらそれをそのまま表現することが多いのに。

「僕ってかなり短気で本当によくブチギレてるんですけど(笑)、怒っている裏では同時に〈怒りって本当にインスタントで醜い感情だな。あんまり怒りたくないな〉とも思っていて。その後にウジウジして、要は勝手に怒って勝手に落ち込んでいるんですが(笑)。

だからせめて音楽としてアウトプットする際は、その由来となった気持ちの根っこは残したまま、怒りとは別の形に仕上げてあげたいなと思っています。それと同時に、なるべくいろんなものが美しくあってほしいっていう気持ちがあって、変なところで潔癖なんですよね。友達に彼女ができると〈お前彼女なんて作るなよ〉とか思ったり」

――それは関係ないでしょ(笑)。

「いや、謎の美意識みたいなものがあるんですよ(笑)。〈なんでも美しくあれや〉っていう。秘密のままにしたほうがいいことだってたくさんあるから、このバンドの歌詞に関しては、登場人物のごく個人的な話にしようと意識しているんです。個人的な秘密を誰かに見せてあげる。そうすると、ちょっと共犯関係になって、後ろめたさとか、背徳感ゆえのよさみたいなものが生まれるんです。そして、それはきっとキラキラとしているんです」

――キラキラ……。たしかにそういうものはありますね。しかも歌詞には〈ぼく〉の他にたいてい〈きみ〉も出てきて、〈ぼくだけが知ってるあの子との秘密〉みたいな。

「そうそう。そういう個人的な秘密の話をこっそり誰かにするときって、相当美化して話すじゃないですか。その気持ちで曲を作ってるから、綺麗ごとになっちゃう恐れはあるかもしれないですけど、まあ〈思い出なんて美しいことだけでいいじゃん〉って思ってます。汚い事や辛い話なんて人に聞かせることでもないし。楽曲という体裁をとっていて、秘密を解禁するということをやっている以上は、美しいものの話だけをしようと思ってるんです」

――まさかこのインタヴューで〈キラキラ〉とか〈美しさ〉についての話が出るとは。〈ぼく〉と〈きみ〉がよく出てくるから、〈梶原さんって昔、女の子といい思い出があったのかな〉とか、〈そういう妄想ばかりしてるのかな〉とか思ってました(笑)。

「たしかに曲の中での〈きみ〉は女の子のことを指してることが多いですけど、別に男友達でもいいし、人間じゃなくてもいいし。要はセカイ系が好きなオタクが歌詞を書くとこうなっちゃうんですよね。〈ぼく〉と〈きみ〉で一度世界は閉じる(笑)」

※アニメや小説などで、登場人物の行動によって世界の命運が変わるようなストーリーのジャンルを指すが、諸説ある。

本作収録曲“菜の花畑にきみとぼく”のデモ・ヴァージョン

 

 

受け手の一歩半先へ行った『大なつかしい展』

――日本のバンドにはあんまり興味がないそうですね。

「流行りものの音楽は国内のも海外のも、勉強も兼ねて一応いろいろ聴くんですけど、一緒に対バンしたいだとかライヴ観に行きたいだとか思うことはマジでないですね」

――逆に梶原さんがいいと思ったアーティストはいないんですか?

「海外アーティストならたまにありますけど、日本のアーティストではほとんどいないですね。みんなカッコつけすぎでイヤなんですよ。〈キミそんなカッコよくないじゃん〉って。無理しなくてもいいのに」

――梶原さんの仲間はどうですか? 今回さまざまなアーティストにコメントをいただきましたが。

「あの人たちはみんな尊敬してますけど……仲間だなんて、向こうが迷惑じゃないですか。俺らよりも上のところでやってるから(笑)」

――〈ようやくこっちへ来たか〉って思ってるかもしれないですよ。

「そんな少年マンガ的な感覚を持ってくれてたらうれしいですけどね。でも今回コメントをいただいた人たちは、新作が出たら絶対チェックするし、その人にしか表現できないとても素敵なことをやってると思います。替えが効かない、というのはとても大事なことですね」

――そうですね。

「自分のやりたいこと、実際に出来ること、やるべきことっていう3つのことがあると思っていて。その3つにちょうど刺さる部分、でも決して中心点ではない部分っていうのが各自にあって、そのポイントをうまく見極められてる人間っていうのが好きです」

――それはどの分野でも言えることですよね。

「得意なことと出来ることって違うし、憧れてる人と同じこともできないし。周囲やお客さんからの要求とか、時代からの要求もあると思います。そういう要求からうまく釣り合いの取れるところで、うまくやっていこうとする人が作ったものじゃないと人の心は動かないですし、自分もそうでありたいと思います」

――そういう要求って見極めてます?

「時代の要求にピッタリ応えるのも違いますしね。送り手側と受け手側がいたら、送り手側が半歩先に進んでる状態じゃないとカッコよくないですし、そうありたいです。そういう意味では、今作は一歩半ぐらい先に行っちゃったかもしれないです」

――いまじゃなく後からめっちゃ評価されたりして(笑)。今後バンドはどうなりたいと思ってますか?

「バンドに対してはただ〈続けたい〉とだけ思ってます。このアルバムがめちゃくちゃお金になったりとか、いろんな人からのお褒めの言葉を連れてきたりとかになったらうれしいですけど、それを目的に活動しているわけではないので。僕らのスタンスとしては、〈毎月1曲作ってライヴで演奏する〉というルーティンを守りつつ、曲や演奏の質、それも〈上手い下手〉というより〈良い悪い〉の質を高めていくっていうのが、バンドの共通の目的ですね」

――なるほど。

「でも、それって長期的目標でもあり、短期的なものでもあるけれど、中期的なやつではなくって。そういう意味ではリリースをするということは、今回わかりやすい目印になりました。レコーディングをする4月までは、〈いいやつ録るぞ〉っていう目標で団結できたし」

――いい目標じゃないですか。じゃあ今後も1年で12曲できたら12曲入りのアルバムを出すとか。

「それが理想と言えば理想ですね。淀みなくマンネリにもならず、ひたすらアップデートを繰り返していくっていう」

 

Live Information
So Sorry,Hoboファーストアルバム『大なつかしい展』発売記念
『大「大なつかしい展」展』

9月29日(土)東京・新宿レッドクロス
開場/開演:18:00/18:30
前売り/当日:2,500円/3,000円 ※ドリンク代別
出演:So Sorry,Hobo OA:挫・人間(フォーメーションB)
チケット予約はコチラから https://t.livepocket.jp/e/180929redcloth