怒涛の『LAST GANG PARADE』に向けて、これが本当に最後のおさらい!

プラニメ Plastic 2 Mercy T-Palette(2014)

BiS解散から間を置かずにリリースされたデュオ編成でのデビュー・シングル。EDMオリエンテッドなサウンドでアッパーな幕開け感を表現した表題曲は、その後のパフォーマンスに欠かせないアンセムへと成長していった。カップリングの“too misery”もEDM仕様のダイナミックな美曲。

 

プラニメ UNIT T-Palette(2015)

当時UNITでのワンマン開催も踏まえてリリースされた2枚目のシングル。表題曲はメロディアスに展開していくダンス・ロックで、込み上げる感情を美しく昇華するような大名曲に仕上がっている。カップリングにはバキバキ踊るSF的なダンス・トラック“盗られそう”を収録。

 

POP P.O.P T-Palette(2015)

改名後の初作となる5人編成でのファースト・アルバム。プラニメ時代に披露していた楽曲を中心に、フックが歌じゃない系の儚いダンス・トラックやアイドル性に寄せたミズタマリ作詞の人気曲“who am I?”など振り幅は広い。JxSxK作詞のグルーヴィーな“pretty pretty good”が爆発的な新境地となった。

 

POP Happy Lucky Kirakira Lucky T-Palette(2015)

クールなアルバムでの路線からいきなり方向転換してグループの変化を表明し、賛否両論も招いた(?)POP名義での初シングル。とはいえユメノユア作詞の電波マナーな表題曲は即効性のある現場での人気チューンとなった。カップリングには“Alarm”を収め、個々のキャラも徐々に前面に。

 

POP QUEEN OF POP T-Palette(2016)

MVも衝撃的だったタイトル曲は怒涛の勢いで迫るパワー・ポップ仕立ての人気曲。〈魔法が使えた〉頃に後ろ髪を引かれながらもあえて脳天気なポジティヴさを掲げてみせたカミヤサキの作詞も素晴らしい。ももクロのオマージュどころじゃないカップリングの“走る!!”もキャッチーな出来だ。

 

GANG PARADE WE ARE the IDOL T-Palette(2016)

いきなり改名して発表したシングル。近年ではコントで用いられている表題曲は初のスロウ仕立てで、ユアが泣き笑いな日々の決意を綴った一曲ながらもこれが5人での最後のリリースに。ヤママチミキが初作詞したカップリング“これはきっとaventure”はタオル回し系の軽快なスカ仕様。

 

GANG PARADE Barely Last T-Palette(2016)

キャン・マイカ加入を受けて臨み、4人編成での唯一の作品となったセカンド・アルバム。制作途上のメンバー脱退など危機的な状況が結果的に楽曲にある種のムードを乗せた感もある。ユメ心地なオープニングの“sugar”、哀愁味を湛えたロックの表題曲など、先行シングル以上の振り幅の広さでステージングにも進化を促した一枚。

 

GANG PARADE Plastic 2 Mercy T-Palette(2016)

7人体制になっての初シングル。表題曲はPOP時代にも再録した代表曲を改めてリテイクしたもの。ココ・パーティン・ココとテラシマユウカの共作詞によるカップリングの“WINTER SONG”は白い息を吐きながら疾走するようなエモいピアノ・ロックで、春の訪れを願う叙情的な名品だ。

 

GANG PARADE FOUL T-Palette(2017)

愚連隊モードに突入していくタイミングでのシングル。“UNIT”からのドラマティックな繋がりも感じさせる表題曲は、開放的なスケール感と抜群の一体感を証明するアンセミックな名曲に育っている。カップリングの重たい情念ロック“Close your eyes”ではマイカが初の作詞を担当。

 

GANG PARADE Beyond the Mountain T-Palette(2017)

カミヤサキとBiSのアヤ・エイトプリンスがトレードして最初のシングル。ポエトリー風の語りから一気に駆け上がって荒ぶる表題曲はここからの快進撃の狼煙を上げると共に、この時期の7人ならではの絶妙な一体感と昂揚感を象徴していく名曲となった。いつになくセクシー仕立てなエレポップ“ペニンシュラ”もカッコ良い。

 

GANG PARADE GANG PARADE takes themselves higher!! T-Palette(2017)

アヤ在籍のまま作られたサード・アルバム。悪ノリ系の“イミナイウタ”やグループ名を曲名にした“GANG PARADE”でオラついた威勢の良さを見せつつ、リリカルな“Are you kidding?”や儚い“I need you I love you I want you”、ユアが作曲した穏やかな“普通の日常”など、各人の個性が楽曲により投影された人懐っこい逸品。

 

GANG PARADE BREAKING THE ROAD T-Palette(2018)

この7人での最後のシングル。今回の新作には9人版で収録されている表題曲はハイスタ世代にも訴えかけるメロコアで、別れに際して〈WE ARE THE ONE〉を歌う熱さが胸に迫る。ヨウタ颱風の詞曲による“とろいくらうに食べたい”もコミックソング風ながら豪快でライヴ映えする佳曲。

 

GANG PARADE GANG 2 T-Palette(2018)

9人での初リリースとなったシングル。表題曲は切迫したストリングスの煽るエモーショナルなナンバーで、各人が通り抜けてきた幾多のドラマをアレンジが物語るような真摯な出来映えになっている。一転してエセ中国語風で迫るカップリングの“来了”は大人数の楽しさを表現した人気曲に。

 

GANG PARADE CAN'T STOP T-Palette(2018)

過去最大規模のワンマンを控えてリリ−スされた現時点でのラスト・シングル。感傷的なギターと繊細なテクノ・ポップ風味のアレンジで〈この先〉を歌う姿には、いままでにない大らかさが感じられる。カップリングの“RATESHOW”は音源もライヴも賑々しいキャバレー調の佳曲だ。

 

GANG PARADE GANG PARADE oneman live at Zepp Tokyo T-Palette(2018)

初の単独映像作品は、タイトル通りにZepp Tokyoで開催されたワンマンの模様をフル収録したライヴBDに。熱気に溢れた本編はもちろん、生々しい表情の垣間見えるフォトブックも必見。長らく熱望されていた現体制による過去曲のリテイクCDが付いているのも嬉しい。