いろんな意味でプリンス的なここしばらくのあれこれを紹介

VALERIE CARTER 『The Lost Tapes』 Ca Va?/HAYABUSA LANDINGS(2018)

EW&F一派との縁もあったシンガー・ソングライターで、2017年に逝去したヴァレリー・カーター。以前“Crazy You”をカヴァーしていましたが、この未発表曲集では70年代後半にプリンスと共作したという“I Got Over It”が蔵出しされることに。殿下ヴォイスでの脳内再生も余裕な哀愁味漂うナンバーです。

 

MARTIKA 『Martika’s Kitchen: Reheated Edition』 Columbia/Cherry Pop(2018)

気付いてなくて紹介が遅すぎですが……ティーン・アイドル出身シンガーが飛躍を図った91年作の2枚組復刻です。後にプリンス自身もライヴで披露した大名曲“Love...Thy Will Be Done”など4曲が殿下の制作で、このリイシューでは同曲の長尺な〈Prince Mix〉も聴ける!

 

グラミーでも結果を出したこちらの楽曲集がこのたびCD化された彼女。複数の楽器を演奏することで登場時はプリンスを引き合いに出されていましたが、このあたりのアーティストで殿下の影響云々を言うのもヤボな気はします。とはいえ、“I Won’t”にボニー・レイット節を織り込む様にハッとさせられたり。