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RUFUS Camouflage MCA(1981)

バンドのみで『Party 'Til You're Broke』を出した半年後に、チャカが再合流して生まれた一枚。セルフ・プロデュースながらクインシー作法のシンプルで骨太なリズム・ワークが駆動し、チャカとトニーが声を重ねる“Better Together”を筆頭にヌケのいいタイトなファンクが溌剌と駆け抜ける。各メンバーの活躍に加えてレネ&アンジェラも援護。 *出嶌

 

RUFUS & CHAKA KHAN Stompin' At The Savoy -Live Warner Bros.(1983)

ルーファスとの最終作は前年にNYのサヴォイで行ったライヴの音源とスタジオ録音の4曲で構成された変則的な2枚組。注目はやはりラス・タイトルマン制作のスタジオ新録曲から成るD面で、ホーク作の“Ain't Nobody”がNo.1ヒットを記録。チャカらしい解釈で聴かせるスタンダード“Don't Go To Strangers”も絶品だ。 *出嶌

 

CHAKA KHAN I Feel For You Warner Bros.(1984)

アリフ・マーディンを中心に複数の制作陣を迎え、シンセを多用したダンス・ナンバーを歌って時代を味方につけた力作。グランドマスター・メリー・メルのMCとスティーヴィー・ワンダーのハーモニカも効いた表題のプリンス曲カヴァーでクールにカッ飛ばす一方、デヴィッド・フォスター製のAORなバラード“Through The Fire”を歌うチャカのスケールの大きさに痺れる。 *林

 

CHAKA KHAN CK Warner Bros.(1988)

ラス・タイトルマンが総監督を務めた80年代最後のアルバム。システムのデヴィッド・フランクやクリス・ジャスパーらを従えた硬質で派手なリズム・ワークは良くも悪くも時代を感じさせるが、それゆえに歌声のパワーが強い印象を残す。プリンス作のシーナ・イーストン“Eternity”を取り上げたほか、殿下と共同制作したソリッドな“Sticky Wicked”にはマイルス・デイヴィスも招聘。 *出嶌

 

CHAKA KHAN Epiphany -The Best Of Chaka Kahn Vol.1 Reprise(1996)

レーベルの意向でお蔵入りになったとされるアルバム経由の新曲5つを看板とした変則的なベスト盤。目玉はデヴィッド・ギャムソンの仕事で、ミシェル・ンデゲオチェロがベースとラップで参加した“Never Miss The Water”のファンキーな躍動感がとりわけ光る。落ち着いた手捌きでキース・クラウチがソウルフルに仕立てた“Somethin' Deep”はより90年代的な好曲だ。 *出嶌

 

CHAKA KHAN Classikhan Sanctuary(Sanctuary)

ロンドン・シンフォニー・オーケストラの演奏をバックに、ジャズ・スタンダードや映画/ミュージカルでお馴染みの名曲などをカヴァーした企画盤。シャーリー・バッシーで有名な“Hey Big Spencer”をはじめ、完全にジャズ・シンガーになりきって歌うチャカは淑やかだが、キャリアの重みと凄みが漂う。ラストは自作(共作)のピアノ・バラード“I Believe”を披露。 *林

 

CHAKA KHAN Funk This Burgundy(2007)

ジャム&ルイス軍団と組んだ快作。ファンクなチャカを意識した内容で、トニー・メイデンを招いてのルーファス曲メドレーのほか、プリンスやジョニ・ミッチェルの曲もカヴァー。カーリー・サイモン“You Belong To Me”では原作者のマイケル・マクドナルドとデュエットしているが、メアリーJ・ブライジとのガチンコな歌バトル“Disrespectable”がとにかく熱い。 *林