codomomental selected discography
2015年の結成から配信や無料配布ミックス、会場限定盤などを重ね、およそ半年で届いた初の全国流通盤にしてファースト・アルバム。現在と比べれば模索段階という印象はあるものの、“ShitEndプラシーボ”など病みを押し出した凶暴なラウド・サウンドという個性は見えている。
この名義では処女作となるファースト・ミニ・アルバム。作詞を彼女自身、作編曲はすべて水谷和樹という布陣で、甘い毒を吐く独特な声色と軽妙な音使いによって変幻自在のひねくれたポップネスが光る。後にゆくえしれずつれづれが取り上げる“新宿シネマコネクション”も収録。
もともと2013年に結成されたピアノ・インスト・バンドで、この初の全国流通盤の制作後に水谷和樹(キーボード)と兒玉拓也(ドラムス)の2人組となり、現在は活動休止中。水谷はレーベル内の制作をメインで担い、兒玉もライヴで活躍中だけに、今後の動きも気になるところだ。
2枚のシングルを挿んで登場したこの年2枚目のフル・アルバム。ドラマティックな名曲“無題合唱”やカラフルな勢いを見せつける“僕喰賜君ノ全ヲ”といった代表曲を収め、曲ごとの個性も明確に。“WORLD END CRISIS”には◎屋しだれ(ゆくえしれずつれづれ)がスクリームで客演。
2015年11月にお目見えした〈だつりょく系げきじょう系〉ユニット。咆哮を織り交ぜたロック・サウンドが特徴で、ミニ・アルバムとシングルを経て届いたこの初のアルバムでもピコリーモの“ポストカタストロフ”“六落叫”など重量級の曲が並ぶ。エレポップ調の曲が作る起伏も良し。
前作から半年置かずに発表された2枚目のミニ・アルバム。ノスタルジックで幻想的な架空の物語を描いたような前作に対して実体験から導かれた重めの世界が広がる。それゆえにダンサブルなピアノ・ロックを軸にした水谷和樹の軽やかな手捌きも皮肉に響いてくるのがおもしろい。
前作から3か月というさらに短いスパンで発表された3枚目のミニ・アルバム。幕開けの“I love you”が示すようにラヴソング主体の内容とのことで、動物的な歌声が美メロを紡ぐ“qualia”、ダンサブルな“アンチラブソングヒーロー”など曲ごとの手触りは一段とキャッチーに。
トリオ時代に出した前年のデビュー作『Antino未deology』を再録して未発表曲も加えたミニ・アルバム。原曲にはぜん君。の客演していた“凶葬詩壱鳴り”も4人でのパフォーマンスに生まれ変わり、激しい緩急の振り幅も備えたポップでダークなナンバーが揃っている。