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いろんな意味でプリンス的な最近のあれこれ

CALEB HAWLEY 『Sad People』 Storage Unit(2019)

前作『Love, Drugs, & Decisions』のプリンス成分の高さで脚光を浴びたミネアポリスのシンガー・ソングライター。この3作目は現行ポップ寄りの意匠で全体の雰囲気を変え、〈似てなかった部分〉を際立たせてきた印象だが、それでも何かが見え隠れするのは確かだ。歌はセント・ポール風。

 

ROCKIE ROBBINS 『Good Life』 Expansion(2019)

活動初期はあのクリス・ムーンとも仕事していたミネアポリスのソウル歌手による34年ぶりの新作は、リッキー・ピーターソンが全面プロデュースしたソフト&マイルドな一枚。90年代前半~中盤の殿下を支えた参謀リッキーの手腕は、『The Versace Experience』でも確認できる。

 

SHEENA EASTON 『The Lover In Me』 MCA/Cherry Pop/OCTAVE(1988)

増補リイシュー版がちょうど再流通されてるのでご紹介。80年代にプリンスと定期的に絡んでいたUKのポップ歌手がラフェイス軍団やジェリービーンら豪華なメンツと仕上げたブラコン寄りのヒット作。プリンスもモロに殿下節な“101”と“Cool Love”のプロデュースに貢献している。