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夏じゃなくても聴きたいリイシュー

PATRICE RUSHEN Remind Me: Classic Elektra Recordings 1978-1984 Strut(2019)

 日照時間が例年に比べて10%しかないという毎日でもリイシューの太陽は燦々と輝いています。ってことで、まずはラトーヤの初作にも演奏で参加している鍵盤奏者パトリース・ラッシェンの、シンガーとしても開花したエレクトラ時代の編集盤『Remind Me: Classic Elektra Recordings 1978-1984』(Strut)をご紹介。わりとベストを編まれがちな人という印象もありますが、ブックレットなど装丁も良いので、この機会に入手しとくのはいいかもしれません。元祖ブギーともいえる代表曲“Forget Me Nots”など12インチ・ヴァージョンが多いのもストラットならでは。

BERNARD WRIGHT Nard/Funky Beat Robinsongs(2019)

 続いてはジャズ畑のキーボーディストという繋がりで……バーナード・ライトの81年作と83年作の2in1となる『Nard/Funky Beat』(Robinsongs)もぜひ。ロバータ・フラックの息子で、後にジャマイカ・ボーイズやRHファクターでも活躍する人ですが、これはGRPデビュー期のファンク・フュージョン盤×2。スヌープ・ドッグのネタ使いも著名な“Haboglabotribin'”など粗削りでかっこいいファンクが満載ですよ。

CHOCOLATE BUTTERMILK BAND Head Games  Past Due(2019)

 さらには先日9thクリエイションの蔵出しを実現させたパスト・デューから、今度はチョコレート・バターミルク・バンドの編集盤『Head Games』(Past Due)が登場! 80年代のノースキャロライナを拠点に細々と世に出されてきた激レアなブギーやモダン・ソウルのシングル音源がコンプリートされています。これは欲しい!

CHERYL LYNN Got To Be Real: The Columbia Anthology SoulMusic(2019)

 で、70~80年代にディスコ~ブラコン・ヒットを連発したシェリル・リンの2枚組アンソロジー『Got To Be Real: The Columbia Anthology』(SoulMusic)も登場しました。“Got To Be Real”で有名すぎる人ですが、サントラ『Heavenly Bodies』に提供した“At Last You're Mine”やヒューバート・ロウズとの“Goodbye For Now”などあまり知られていない音源もあって侮り難し!

VARIOUS ARTISTS Greg Belson's Divine Disco Volume 2: Obscure Gospel Disco 1979 To 1987 Cultures Of Soul(2019)

 最後は表題通りの『Greg Belson's Divine Disco Volume 2: Obscure Gospel Disco 1979 To 1987』(Cultures Of Soul)をどうぞ。第1弾に続いて今回もマストに違いないです! *出嶌孝次