いろんな意味でプリンス的なここしばらくのあれこれを紹介

RAHSAAN PATTERSON 『Heroes & Gods』 Shanachie/Pヴァイン(2019)

マルティカ『Martika’s Kitchen』におけるプリンス曲でコーラスに参加し、ソングライターとしてテヴィン・キャンベルと仕事するなど、殿下史上の人物とも縁深い彼。これまでの作品でもナチュラルに滲み出ていた深い影響はこの最新作でも端々から感じられる。

 

今年を代表する一枚になりそうな新進アーティストの傑作だが、プリンスはサードアイガールとの『Plectrumelectrum』(2014年)の時点で“Boytrouble”に彼女をフィーチャ−していた。この本人の作品でも殿下から受け継いだファンクネスの輝きぶりは明らかなのだ。

 

CHARLI XCX 『Charli』 Asylum/Atlantic UK/ワーナー(2019)

よくこの曲名にしたな!と思うのが、トロイ・シヴァンをフィーチャーした本作の先行カット“1999”。ここで歌われる内容はプリンスが唱えた〈1999年みたいなノリ〉とはもちろん異なるが、曲終わりでAOL風の音声に〈Goodbye〉と入るとあの曲を連想してしまう……強引?