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今回の主役は、“119”を提供してくれたShnayhon Yosoです。

Shnayhon Yoso(シュネイハン ヨソ)は、独自のスタイルと思想を貫く19歳のアーティストです。16歳から楽曲を制作しており、2年半という長い歳月をかけて完成したファースト・アルバム『elme』を新鋭レーベルのmakranより2020年3月にリリースしました。

彼の特徴は、その驚くべきリリックとフロウです。Shnayhon Yosoは詩学や日本近代文学、ドイツ古典文学から影響を受けており、それらを独自に解釈し、自身の思想や哲学、精神世界をリリックで表現します。またフロウについては、R&Bやラップ、さまざまなヴォーカル・スタイルを自由に操る独特なもの。ある曲では矢継ぎ早に言葉を継ぐラップを披露したかと思えば、ある曲ではゆったりとつぶやくようなダークなフロウを聴かせる……。それぞれの楽曲にじっくりと耳を傾けると、彼独特の〈言葉選び〉と〈言い回し〉が混ざり合い、脳内に深く刻まれていくようです。

『elme』にはRyuuta Takaki、stei、Ryuho Kotoge、YUNG RIZLAというプロデューサーが参加。曲ごとにそれぞれの持ち味を生かしつつも、アルバムの質感はインダストリアルやダーク・アンビエントを取り込んだ独自のエクスペリメンタル・ヒップホップに統一されています。

それでは、Shnayhon Yosoに〈6つの質問〉から迫っていきましょう。