1. 出身地と音楽活動を始めたきっかけ(バンドであれば結成のいきさつ)について教えてください。

「私は台北市の隣の親北市で生まれました。バンドを始めたキッカケは、高校生の時にバンドのライブを観に行き始めて、ああいう表現の仕方がカッコいいなと思って、気付いたら今こうしてやっているという感じですね」

2. 現在の音楽性に影響を与えたと思うアーティストや楽曲は?

「台湾の2000年前後の流行曲、インディー音楽。例えば、周杰倫(ジェイ・チョウ)五月天雀斑透明雜誌などです」

「日本の音楽の影響もたくさんあります。私はスーパーカーが好きだというのは公言し続けてますから(笑)。

あとは、バンドをやっていて知り合った日本と台湾の沢山の友達のバンド。全部から影響を受けています。友達のライブや作品を観たり聴いたりした後は創作のインスピレーションが湧き出てきますね。

台湾だと、海豚刑警(イルカポリス)厭世少年Angry Youth我是機車少女 i'mdifficult。日本だと、HomecomingsシャムキャッツMONO NO AWARE等です」

3. 今回TOWER DOORSで紹介した曲はどんなふうに生まれた曲で、どんなことを表現していますか?

“Catch Me Baby Come and Dive”

「この曲は大まかには〈自身が探し出されるのを待っている〉ような状態を歌っています。この世界で創作された素晴らしい作品に触れて自分をゆっくりと理解し、共に歩んでいく仲間を探し出して(もしくは探し出されて)いきます。そしてその彼らに伝えたいのは、いつ頃出会ったのかとか、一緒にいられる時間の長さとかにかかわらず、ここで一緒に過ごせるというのは、私にとってとても大事なことだということです」

4. 交流のあるアーティストでいま注目しているのは?

「この半年いつも聴いてるのは日本のbetcover!!の曲です。アルバム『中学生』は素晴らしいです。どの曲のどの場面にも光景が浮かぶような感じがあって、散歩の時とかドライブの時によく聴いてます。我慢できずにインスタで話しかけちゃいました(これも交流と言えますかね笑?)。

ある日、キツい失恋を経験した日にちょうど“Love and Destroy”がリリースされました。その日はベッドに横になって、本当にリリースされた直後のこの曲を聴いた後、完全に抜け殻になったような感覚をおぼえたんです。

彼は7月には新しいアルバムを出すので、とても期待しています」

5. TOWER DOORSは新しい音楽との出会いを提供することをコンセプトとするメディアですが、あなたが最近出会った新しい音楽は?

「最近急に、聴いていてガッとくる音楽ばかりを聴き始めていて。それは多分、生活でも色々あった上に、ライブを全然していなかったから、悶々としてるせいだと思うのですが……。

最近はスイスのThe Wannadiesという結構前のバンドを聴いています。移動中に聴いていると、とても軽快で気持ちいいです」

6. ライブやリリースといった今後の活動や、やってみたいことなど、これからの展望について教えてください。

「それはやっぱり音楽においての挑戦で、今後はもっとスピード感があって、もっとグルーヴ感のある音楽を作りたいと思っています。今回リリースする“Catch Me Baby Come and Dive”もバンドとしてその方向に進んではいて、自分の創作も今後もっと可能性が広がることを期待しています。

そしてライブではより緻密な、完璧なショーをやりたいと思っていて、これは来年中の目標にしています。あと、私たちの好きな人やモノやコトとコラボレーションをして、皆さんにDSPSが好きなものをシェアできたらと思っています」

 

日本にもDSPSに近い感覚を持ったバンドはたくさんいると思いますし、今後も日本の音楽シーンとのさらなる交流が期待できますね。〈TOWER ASIA DOOR〉は台湾や韓国のアーティストの楽曲をたくさん紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。

今回TOWER DOORSが紹介した楽曲を収録したDSPSの両A面7インチ・シングル『Catch Me Baby Come and Dive / Folk Song For You』が7月15日(水)にリリース予定です。こちらもお見逃しのないように!

 


RELEASE INFORMATION

DSPS『Catch Me Baby Come and Dive / Folk Song For You』7inch
リリース日:2020年7月15日(水)
品番:BRRCD-049
価格:1,800円(税別)
TRACKLIST
表面:Catch Me Baby Come and Dive
裏面:Folk Song For You
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