最高の時間が続いてほしい

――そしてラストは“CURTAiN CALL”ですね。これは無観客ワンマンの最後で初披露されたのも印象的でした。

トギー「これはライブがあと少しで終わる時の感情が直球の言葉で歌詞になってて、実際に無観客ライブの最後で初披露した時はこの通りの気持ちになりました」

ティ部「〈カーテンコール〉のイメージでモンちゃんが振付けを考えたんですけど、渡辺さんに〈終わりたくない曲なのに、終わらせちゃダメ〉って指摘されて」

モン「それで〈最高の時間が続いてほしい〉みたいな気持ちで作り直しました。最近の振付けはみんなに2パターン動画を送って〈どっちが良いかな?〉とか意見をもらったりする作り方で、みんなも積極的に意見を出してくれるし、協力して作り上げてる感が凄いあります。“CURTAiN CALL”でもティ部がサビの新鮮で可愛い振りを考えてくれて」

ティ部「ありがとう(笑)。これはライブで育っていきそうな曲で、音源ももちろん良いんだけど、特にライブで観てほしいなって思える曲ですね」

――余談ですが、この曲のMV〈101回目のカーテンコール〉公開の数日前に、CY8ERさんが配信ライヴで武道館での解散を発表されたじゃないですか。

トギー「観ました。〈CY8ERなりの横浜アリーナ〉ってビックリしました。諦めないのも凄いし、りなはむさんの中にそこまでBiSが残ってるんだって」

――その数日後に〈101回目のカーテンコール〉を観たので、続いてないようで続いてるというか、BiSの重みを改めて感じてしまいました。

トギー「エモさが凄いです」

――それはそれとして。リリース後も当面は試行錯誤の状況が続いていきそうですね。

ティ部「私たちはいつでも出れる準備はしてるんですけど、自分たちより待ってくれてる人たちのことが心配ではあります。やっぱり〈ライブが生き甲斐だった〉って言ってくれる人がたくさんいるので」

トギー「仕事とか学校とかみんなの日常は止まれないのに、みんなの生き甲斐のライブが止まってる状態だから」

ティ部「そのなかでどうやったら楽しんでもらえるのか、考える日々ではありますね」

トギー「でも、そこで私たちは悲しんでられなくて。もちろん悲しいし寂しいけど、止まらないぞっていう気持ちでがんばっているので、曲を聴いたりしてどうか楽しみにしててほしいなって思います」

 

9月9日にリリースされる2019年公開作のDVD「IDOL -あゝ無情-」(WACK)

 

BiSの作品。