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2011年、植村はNHKの旅番組にて、〈祖母のルーツを探す〉という目的で米テネシー州ナッシュビルを訪れる。同地でのジム・エド・ブラウン(ブラウンズ)との交流や文化/価値観におけるちがいに衝撃を受け、翌2012年にはギターを携えて一人でアメリカへ赴き、ニューオリンズ、ナッシュビル、NYなどでストリート・ライブ、飛び入りライブに励んだ。

その後、2013年にはその旅で知り合ったジャズ・ドラマーの清水勇博と結婚し、出産を経て2016年に家族とともにNYに移住する。

FCI NYによる植村花菜の2017年のドキュメンタリー。インタビューやNYでのストリート・ライブを観ることができる

2018年、英語話者には発音しづらいという理由から〈植村〉を取り、〈Ka-Na〉へと改名。自身の事務所〈Hanana Records〉を立ち上げ、現在は日米を往復して活動を行っている。

独自のキャリアを歩み、現在は国際的な音楽活動を行うKa-Naは、2020年にデビュー15周年を迎えた。今回の公演はこれを記念したものである。

ストリート・ライブやアメリカ各地での演奏で培った表現力、そして持ち前の澄んだ美声……。「ストリートでお客さんが1人の時も、紅白の時も同じです。いつも通り歌うことが、一番自分らしい歌が歌えるから」と語るKa-Naは、今回のライブでも変わらない自然体かつ力強い、伸びやかな歌を聴かせてくれるはず。

しかし、本公演は特別なひとときになることも請け合いだ。夫の清水勇博(ドラムス)をはじめ、工藤精 (ベース)と栗田妙子(ピアノ)によるバンドをバックにしたライブは、Ka-Naの15年間の歩みを感じられる公演になるだろう。キャリアのスタートから“トイレの神様”、そして最新作であるスティーヴ・アダボがプロデュースしたEP『Happiness』(2019年)まで、Ka-Naの過去と現在を繋ぐライブに期待したい。

2019年作『Happiness』収録曲“Happiness”

東京・秋葉原TOKYOITE LIVE!での2020年のライブ映像

NYが生活拠点であるKa-Naの日本でのライブは、いつでも体験できるわけではない。この秋、Ka-Naによるプレミアムな公演を、オープンしたばかりのBillboard Live YOKOHAMAでぜひとも体感したいところだ。

 


LIVE INFORMATION
Ka-Na(植村花菜)15th Anniversary Live

2020年10月29日(木)Billboard Live YOKOHAMA
1stステージ 開場 17:30/開演 18:30
2ndステージ 開場 20:30/開演 21:30
サービスエリア 6,900円/カジュアルエリア 5,900円(1ドリンク付き)
★詳細はこちら

■メンバー
Ka-Na(植村花菜)(ヴォーカル/アコースティック・ギター)
工藤精 (ベース)
清水勇博(ドラムス)
栗田妙子(ピアノ)

※本公演は新型コロナウイルス感染症対策用の座席レイアウトを使用し、公演を実施いたします
※お申込みは1ステージ2名様までとなります
※ご来場前に必ず〈営業再開時の新型コロナウイルス感染症対策について〉ページ内の〈お客様へご協力のお願い〉をご確認ください
※本公演は映像収録が入る可能性がございます。お客様が映像に映りこむ場合もございますが予めご了承ください