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1. MAMAMOO (마마무) “Dingga (딩가딩가)”
Song Of The Week

天野「〈SOTW〉はMAMAMOOの“Dingga”! 11月3日(火)にリリースする新作『TRAVEL』でカムバするMAMAMOOの新曲です」

田中「MAMAMOOは、ソラ、ムンビョル、フィイン、ファサの4人組。所属はONEUSなどがいるRBWで、デビューは2014年。『TRAVEL』は、なんと10作目のミニ・アルバムです。たくさんのアーティストが群雄割拠していて、とにかく競争が激しいK-Popシーンでは、人気の高さを保ったまま活動を続けている稀有なグループかもしれませんね。また、メンバー4人のそれぞれが活発にソロ活動も行っています」

天野「MAMAMOOって活動の初期から国外への進出を積極的にしていて、2016年には〈SXSW〉に出演しているんです。アメリカや日本を含めたアジア各地でコンサートをやって、地道にファンダムを築いていったグループ、という印象です。そんななか、今回の“Dingga”はアメリカでもヒットをねらえる力強い曲なんじゃないかなと思いました!」

田中「BTSは言わずもがな、後輩のBLACKPINKの世界的な成功で、ここにきてMAMAMOOもさらに国際的な注目を集めそうです。“Dingga”は、2020年屈指のヒット・ソングであるBTS“Dynamite”を思わせるダンス・ナンバーですよね。太くうねるベースとギターのカッティング、4つ打ちのビートがとにかくファンキーで、80sのサウンドを現代的に解釈したブルーノ・マーズの音楽を思わせます」

天野「でも、“Dynamite”とはちょっとちがうと僕は思うんですよ。4人の歌とラップを聴いてください。ほとんど韓国語で歌われているでしょう? サビの〈Dingga, dingga(딩가딩가할래)〉というフレーズに象徴されるように、韓国語のリズム感がうまく活かされているんです。全編英語詞だった“Dynamite”よりも韓国カルチャーや彼女たちのエスニシティーを打ち出しているので、K-Popらしくていいなと思います。新作『[12:00]』でカムバしたLOONAの“Why Not?”もいい曲でしたし、最近またK-Popの勢いを感じています。MAMAMOOの『TRAVEL』が楽しみですね!」