転機が訪れたのは2014年。デビューから10周年を機に、「何を伝えたらいいのかを見失ってしまった」「自分は歌が好きなのかがわからなくなってしまった」という彼女は、歌手活動を辞めるつもりで単身NYハーレムに移住した。しかし、オープン・マイクに参加して飛び入りで歌うことを始め、「歌うのが好きなんだ」という気持ちを次第に取り戻す。
しかし2016年、TiAは日本に残してきた愛犬を喪う。その死に心を痛めた彼女は、住んでいたアパートの隣の教会を訪れ、「礼拝を受けた時に聞いた、ゴスペルの音楽にとても感動し」、黒人クワイアの一員として活動を始める。
「牧師さんからコンサートに誘ってもらって初めて歌」った彼女は、その後全米最大級のゴスペル大会〈マクドナルズ・ゴスペルフェスト〉に出演し、グループ部門のリード・ヴォーカルとして日本人初優勝の快挙を達成した。その後も同大会ソロ部門で3年連続ファイナリストに選出、さらに〈スタテンアイランド・ゴスペル・フェスティヴァル〉〈Brooklyn X Factor〉〈A Star Is Born〉など数々の大会でソロイストとして日本人初優勝を飾る。
ゴスペルの本場アメリカで実力を認められていった彼女は、アメリカで15都市30公演におよぶ全米ツアーを成功させている。米紙「ニューヨーク・タイムズ」での一面特集、「クーリエジャポン」の特集〈世界が認めたジャパニーズ6人〉への選出など、ミュージシャンとしての地位と知名度は不動のものになっていった。
2019年6月、アメリカでの活躍を受け、またデビュー15周年を記念して、約7年半ぶりのアルバム『MIRACLE』をソニー・ミュージックレーベルズのアリオラジャパンからリリース。TiAのパワフルなヴォーカルを中心に据え、ゴスペルやジャズ、ヒップホップ、ファンクなどの幅広い音楽に取り組んだ同作は、アーティスト・TiAの現在形を伝える内容だ。ラストを飾る日本語のゴスペル・ソング“君は愛されるために生まれた”は、とりわけ感動的である。
『MIRACLE』のリリース以降、TVやラジオへの出演により、お茶の間にも知られる存在に（今年は「THE カラオケ☆バトル」にて、史上最高得点を獲得して優勝したことも話題だ）。また、ゴスペル・ワークショップの開催や国内のゴスペル・フェスへの出演で、圧倒的な歌唱力を多くの聴衆の前で披露している。
そんなゴスペル・アーティストのTiAが、このたびBillboard Liveに初登場。オープン・マイクや教会のクワイア、そして数々の大会で自身の歌を磨き上げ、表現力を培ってきたTiAにとって、歌を聴き手と共有するライブこそが本領発揮の場だと言えるだろう。
さらに11月18日（水）には、日本全国とNYから録音データを集め、なんと総勢492人のクワイアとコーラスとともに録音したという待望の新曲“Rejoice”（サックスで武田真治が参加）をリリースするTiA。その新曲も、今回の公演で初披露されるはず。
コロナ禍に揺れるいまこそ、TiAのゴスペルのエネルギッシュな力強さと包みこむような優しさを、Billboard Liveのプレミアムな空間で全身に浴びたい。
LIVE INFORMATION
TiA
Heart Singing Live “Rejoice”
2020年11月25日（水）Billboard Live YOKOHAMA
1stステージ：開場 17:30／開演 18:30
2ndステージ：開場 20:30／開演 21:30
サービスエリア 7,800円／カジュアルエリア 6,800円（1ドリンク付き）
★詳細はこちら
Heart Singing Live “Rejoice” ー feat. Soul Bird Choir ー
2020年11月30日（月）Billboard Live OSAKA
1stステージ：開場 17:30／開演 18:30
2ndステージ：開場 20:30／開演 21:30
サービスエリア 7,500円／カジュアルエリア 6,500円（1ドリンク付き）
★詳細はこちら
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