Page 3 / 3 1ページ目から読む

sunsite

元The Cigavettesのフロントマン、山本幹宗(ギター)。現在はくるりや銀杏BOYZなどの名だたるアーティストのサポート・ギタリストを務め、数多くのアーティストのサウンド・プロデュースを手掛ける才能です。そして、舞台や映画、ドラマに出演し、数多いる若手俳優のなかでも特異な才能を発揮している永嶋柊吾(ヴォーカル)。2人によって結成されたロック・バンドがsunsiteです。

古き良き日本語フォーク・ロックをベースに、ネオ・アコースティックやインディー・ロックの要素をブレンドした音楽性が魅力のsunsite。懐かしさと甘酸っぱさを感じるメロディーを永嶋が温かく優美な声で歌うことによって、sunsiteは唯一無二の存在感を獲得しています。くるりやnever young beachなどのファンはハマることまちがいなしの音楽性ですし、結成直後にもかかわらずどっしりとした安定感のあるsunsiteは、今後ビッグなバンドに成長していくにちがいありません。

 

yardlands

yardlandsは、2018年から活動を開始した5人組。ポスト・ロックやアンビエント、チルウェイヴなどの要素を散りばめた奥行きのあるサウンドの立体感と、リズム隊の力強さ、そしてソウルフルで鮮やかな美声がバンドと織り成すハーモニーが彼らの魅力です。

さまざまなジャンルから影響を受け、エレクトロニック・ミュージックとロックを折衷して多角的にアプローチしたそのサウンドには、D.A.N.やSpangle call Lilli line、サカナクション、gatoなどとの共通性を感じます。しかし、yardlandsならではの特色は、繊細かつダイナミック、そしてウェルメイドなバンド・アンサンブルです。

丹念に作り込まれた楽曲の細かいところにまで耳を傾けると、荘厳な電子音やトロピカルな音色のシンセサイザー、ギターのエフェクトの多彩さにも驚かされます。また、ヴォーカリスト〈このは〉の透き通った優雅な歌声も、唯一無二の魅力を放っています。以上の理由から、今回yardlandsをベスト・ニュー・アーティストに選出しました。

彼らは4月にも新曲をリリースする予定だということで、そちらも楽しみです。この記事を読んで気になった方は、ぜひ彼らのTwitterInstagramをフォローして動向を追ってください。