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『METSUJP-001』フライヤー
 

根本的には音楽だけでは人を救えない

――昨年〈-滅- METSUJP〉からリリースされた『METSUJP-001』には“saying GENRE Yet ?”と“埋没の代弁者2”という2曲が収録されていますが、楽曲はどういうイメージで作られましたか?

SATOL「耳を疑うようなことを言うかもしれませんが、俺は音楽なんて〈しょせん音楽だ〉と思ってるところがあります。もちろん一概には言えないけども、根本的には音楽だけでは人を救えない。だからせめて肉体的に憑依してインカンテーション(潜在意識を活性化)するぐらい聴いた人を飲み込んでしまうものにしないと、自分が音楽をやる意味はまったくないなと思っています。だから、とにかく聴いた人の身体の中に入り込んで、そのままその人の大切なものまで消してしまうような、聴いた人が飲み込まれてしまうような、そういう音楽をイメージして作りました。それができなくなった時、俺は音楽をやめる時だと思っています」

――MVも、3Dでとても個性的な仕上がりです。

霏de「“埋没の代弁者2”の映像は自分が作りました。戦争が今の社会にどういったことがもたらしてるかっていうところを映像で表現したくて。世界が崩壊に向かっていたり、戦争のせいで亡くなってる人がいたり、そういったところを表現しました」

霏de「もう1曲の“saying GENRE Yet ?”は、前衛的でオリジナリティーのあるCGクリエイターのJACKSON kakiに作ってもらいました。彼はとても表現できる幅が広くて、今回も独創的な仕上がりになってます」

――CDの販売方法がパーカーとセットだったり、手袋とセットだったりするのが目立つというか、面白いなと思ったんですけど。

ネット及び会場販売限定のCD『METSUJP-001』はグローブがセット
 
ジップアップパーカー付きセットもリリース
 

霏de「採算度外視で面白いことを2人でやりたいよねっていうところから始まって、〈何を付けたら面白いだろう〉って。最初手袋じゃなく、メリケンサック付けたらいいんじゃないかとか」

SATOL「そうそう。ホンマに」

霏de「そういう話をしてる中で、もう季節が冬に近かったんで〈手袋いいよな〉っていう話になって、じゃあオリジナル手袋作ってみようかって」

――僕はこの手袋をとても愛用していて、もう2つめを使ってます。公にはなっていないですけど、軍隊とかでも使われてるようなものらしいですね。

SATOL「作業用だったりで公式ではないですけど」

霏de「手袋は本当いろんな人が気に入ってくれて、バイク乗る時とか、みんな実用的に使ってくれてますね」