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ナ前ナ以

これでこそWACK

――逆に、他の皆さんから見たナ以さんの魅力はどんなところですか? 顔合わせから1か月ほど(*取材時)接してみて。

ユメカ「何も知らないからこそ飛んで入ってこれたっていうか、まだ何にも染まってないからこその良さがあって、〈これはおもしろいぞ!〉って思ってます。やっぱり私はもう頭が固くなってきてるというか。振付けを作ってても、私じゃ考えられなかったアイデアを持ってきてくれるんですよ。喋ることとか表現の仕方もおもしろいし、これからそういう面も見ていってもらいたいなって思います」

ナアユ「うん。私が生きてきて関わってきた人のなかでも、出会ったことがない性格とか感性がすっごく新鮮で。ナナシちゃんにしかないものがいっぱいあるなって思ってます」

モグ「一緒にいて楽しいです。WACKにいない感じだなって思って。私はもう何年も前からWACKが好きなんで、勝手に先読みしちゃったり、〈WACKはこうじゃないでしょ〉〈これはWACKらしい〉とか考えてしまうんですけど、新グループなのでそういう新しさは必要だと思いますし。性格も凄い天然なんですよ」

ナ以「しっかり者です」

――しっかり者ですか?

ナ以「ASPのしっかり者」

――絶対に文字だと伝わらないんですけど、この不思議な感じが魅力かもしれないですね。

ユメカ「これ、絶妙ですよね」

ナ以「それを狙ってるんです」

ユメカ「魅力わかってんじゃん(笑)!」

――(笑)。では、そのままお互いの印象についても伺えますか。

ナアユ「ユメカちゃんは、他の3人とは性格が真逆で、私は凄く憧れてるんですよ。ASPを組む前から、こんな太陽みたいな人間がいるのかって尊敬していて、好きだったんですけど、いま一緒のグループになったら、ただ明るいだけじゃなくって、周りをめっちゃ見ていて。〈目が何個あるんだよ?〉ってぐらいいっぱい見てるし、たくさん考えています。うるさいだけじゃなくて、すっごく考えてる」

ユメカ「ちょっとちょっと、キャラが崩れちゃうよ~(笑)」

ナ以「キャラじゃなくて普段からホントにこのままのユメカちゃんなんですけど、それでもオンとオフがあるっていうか、裏では本当に努力家です」

モグ「私は声も小さいですし、暗いし、前に出たくないし、ホントに真逆なんですよ。でも、逆に私にできないことが全部できるので、負けないように大きい声で挨拶しようと思ったりとか、大きく踊ったりとか個人としても見習いたいっていうか。真逆すぎて、学校とかなら絶対に喋ってないタイプだからこそ、グループという環境ではすっごい頼れる大切な存在になって、そういうのも凄いおもしろいなって思ってます。一緒にいられて嬉しい存在です」

ユメカ「いや~、今日は深い眠りにつけそうですね(笑)」

モグ・ライアン

――いい夢見てください。続いて、モグさんについてはいかがですか。

モグ「私はいいです、大丈夫です」

ユメカ「いま反抗期なんですよ(笑)。でもWACKがホント好きなんだなって感じるし、それはASPの糧になるだろうなって思います。あと、作詞が3つ選ばれたのもそうですけど、言葉で伝えるのが上手ですね」

――反抗期エピソードがあるんですか?

モグ「ないないない」

ナアユ「家族の愚痴を毎日言ってて」

モグ「違う違う違う」

ナ以「みんなで電話した時も凄かったじゃん。普段こんな声なのに、電話の向こうでは妹にウワーみたいな(笑)。ギャップが凄かった」

ナアユ「実は家族と仲良しなんですよ(笑)」

ユメカ「可愛い話です」

ナアユ「あと、頭がいい」

モグ「良くないよ」

ナアユ「良いでしょうが。喋る言葉もさ。合宿の学力テストも1位だったし」

モグ「それはだって、全体的に低かったから……あ、これは他のメンバーさんに申し訳ない(笑)」

――(笑)。ナアユさんについては?

ユメカ「前から仲良くしてたんですけど、想像以上にバブですね(笑)。でも、もっと喋れない子だと思ってたのが、意外にしっかり発言するんだと思って」

ナアユ「そう、100億万倍回転で……」

ユメカ「がんばって喋ってるんだよね。それがありがたいな~って思います」

モグ「私はWAggを観てる時からナアユちゃんがいちばん好きだったんですけど」

ナアユ「初めて知った」

モグ「あんま言いたくないじゃん(笑)。あと、アニメとか好きなものがけっこう一緒で、あんまり同世代の女子が好きそうではないものが私は好きなので、そこを話せる人が全然いなかったんですけど、話が合うので一緒にいて楽しい。けど、練習の時とかは的確なアドヴァイスをくれたりして、ギャップがカッコイイです」

ナアユ「カッコイイなんて言われないから嬉しい(笑)。ありがとう」

ナ以「私もWAggでナアユちゃんがいちばん好きだったんですけど、いま一緒に練習してると印象が変わって、ホントにちゃんと周りを見て考えてくれてて、ASPにとって頼りになる存在です」

――レコーディングが済んでからはもう練習期間に入られてたんですよね。

ユメカ「はい。4月はもうゴリゴリにがんばりました。振付けを分担してやったんですけど、初回からブッ飛ばしすぎて、なかなか思った流れで進んでいかなくて。それで互いに〈ここはこうやっていかないとダメだよ〉って、しっかり言い合いをして」

ナ以「喧嘩ではないです」

ナアユ「絶対に必要な話し合いみたいな」

ユメカ「うん。それがあったからこそ振付けも出来たし、〈これからホントに始まってくんだな〉って改めて深く思えたので。あって良かったなと思います」

――ところで肝心のグループ名やアルバム名はいつ頃知ったんですか?

ユメカ「それぞれ違うのかな」

ナアユ「正式にASPと聞いたのはもうちょっと後なんですけど、私は2月の電話の時には〈グループ名がANAL SEX PENiSでもいい?〉って言われました。その時は頭がぐっちゃらかんになってたので、〈はい、別にそんなことはどうでもいいです〉って」

ナ以「私は全員で顔合わせした初めてのレコーディングの時に渡辺さんから言われて、〈冗談でしょ?〉って思いました」

――WACK好きのモグさんにしたら……。

モグ「これでこそ、ですよ。最初のWAggのオーディションで〈WACKのどこが好きなの?〉って言われた時に、〈BiSHさんがちんことか言うとこです〉とか言ってたので、〈あ、言えるわ〉って思いました(笑)」