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TWICE “Alcohol-Free”

天野「今週はこれを取り上げなかったらダメでしょう! いまめちゃくちゃ話題になっているTWICEの新曲“Alchol-Free”! 亮太さんは〈取り上げても取り上げなくてもどっちでもいい〉なんてひどいことを言っていましたけど」

田中「だって、曲を聴いても、そんなに響かなくて……」

天野「BTS以外にも興味を持ってください! TWICEは日本で成功したK-Popガールズ・グループのロール・モデルのひとつとして、重要な存在なんですから。というか、僕は上野功平さんのようにTWICEの熱心なファンではないのですが、この曲はすごくバズっていて、聴いてみたらノック・アウトされたんですよね。ちなみに、〈私はAlchol freeでも酔う/全然飲んでいないのに〉という歌詞字幕のスクショがおもしろいとか、ダンスのフォーメーションでバー・カウンターを表現しているとか、ちょっとネタ的な広がり方ではあるんですけど」

田中「ふーん。ボサノヴァやサルサを取り入れたトロピカルで楽しいアレンジと狂おしいメロディーは絶品で、よく出来たサマー・チューンだと思います。作詞・作曲・編曲は、J.Y. Parkことパク・ジニョン。“Alchol-Free”を収録した10作目のミニ・アルバム『Taste of Love』は、本日6月11日にリリースされました」

 

Beanz “Blow Me”

天野「ビーンズことサブリナ・ペレズ(Sabrina Perez)はプエルトリコ系アメリカ人のラッパーで、フィラデルフィアで活動しています。2019年にNetflixのオーディション番組『リズム+フロー』へ出演して、T.I.やチャンス・ザ・ラッパー、カーディ・Bに認められた才能です」

田中「まだまだ知られていない存在ですが、2020年7月にリリースした“Can’t Call It”が話題になりました。マシンガンのように言葉を畳みかけるライミングのスタイルは、いまどき珍しいタイプで、スキルフルなラッパーで」

天野「基本的に歌うようなフロウはないですし、フィメール・ラッパーのなかでもおもしろいリリシストだと思います。最近はアメリカのシーンでも女性が増えてきたのですが、ビーンズの存在感は抜群ですね。この新曲“Blow Me”はスリム(Slim)とブレイズ(Blaze)がプロデュースしていて、ギターの音色とブレイクビーツが印象的です。力強くアグレッシヴなラップを聴いて、彼女の未来が明るいことを確信しました」