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“なりたいガール”についての素朴な疑問

――では、曲についてメンバーからONIGAWARAさんに質問していきましょう。

三田「私、落ちサビの〈オンラインなんかじゃ伝えきれないんだ この熱も冷たさも 触れられなくてもちゃんと目を見て話そうよ〉というところがとても好きです。それまですごい明るい感じで、急にそこで感動する部分が入ってくるのが気に入っています。どのように作られたんですか?」

竹内「僕はいつも曲を作る時に、すごいポップなものを作ろうと思ってるんです。ただ、飄々とした感じで作りたいんです。それでCメロで一番核心を突いたことを言うと、ちょっとドキッとするしそこがより伝わるなと思ってて。今言ってくれたみたいに、あそこに一番伝えたいことを込めて作りました」

三田「そうなんですね。あのパートを歌う前は、伝えなきゃと思ってとても緊張します」

斉藤「あそこは完全に三田節って感じだよね。歌割りも合ってるなと思いました。落ちサビは音でもドラマが欲しいねって、編曲の面でも協議したんです。だからいっぱいギターも重ねたりとかしました」

藤田「あの〜、なんで歌詞にワンちゃんが出てくるんですか?」

竹内「それは本当に申し訳ないんですけど、僕が犬をすごい好きだからです(笑)。自分がマスクを外して笑顔を見せる瞬間って、今はワンちゃんと接する時だなと思ったんですよ。で、〈チャンス到来〉と〈ワンちゃん〉を掛けさせていただきました」

藤田「なるほど〜〜〜」

里菜「歌詞は、一気に書き上げているんですか? ひとつずつ細かく書いていくのかちょっと気になりました」

竹内「とりあえず1番をがんばって書くんです。1番ができたら全体のストーリーがなんとなく見えるので、そこからは早いですね。あとはサビの〈マスクになりたい〉ってワードができたらもうよし!みたいな。そこから広げてる感じですね」

斉藤「でも、2番で普通のラヴソングになるからすごいよ。いろんな聴き方ができるよね」

里菜「確かに」

三田「ファンの方も、あいりが歌ってる〈アバンチュールしちゃったりして〉のところが好きって言ってくださいます」

藤田「ファンの方に〈アバンチュールしたい!〉と言われます(笑)」

三田「アバンチュールという言葉は使ったことがなかったから、知らなかったです」

竹内「90年代のJ-Popに、アバンチュールって言葉がよく出てくるんです。普段使う言葉じゃないですけどね。90年代的〈恋の冒険〉みたいなおしゃれな言葉だったので、それを使ってみようかなって思いました」

雪月「私は、さほと歌っている〈君のメガネになりたい その目に映る物全てにフィルターをかけて〉というところがすごく好きです。マスクの発想から、コロナ禍じゃなくてもつけられるメガネってどうやって思いついたんですか?」

竹内「これも本当に申し訳ないんですけど、自分がメガネをかけてるからですね(笑)。あと、最近みんな写真撮る時フィルターをかけてると思うんで、そこもちょっと意識しました」

雪月「すごい!」

田中「ライブ映像を観ていただいたということなのですが、ライブでここはこういう風に歌ってほしいとか、この歌い方は気に食わないとかあれば……」

一同「アハハハ(笑)」

竹内「いや、配信ライブの時ですでにいい感じで歌ってもらってたし、レコーディングでも、こっちが言ったことに倍ぐらい返ってくる感じだったから問題無いですよ」

斉藤「レコーディングで言ったのも、どこで音を切るとかリズムのことだけだよね。感情面では我々は女の子ではないですから、本人たちに任せたほうがいいものが出てくると思うんです。それで何倍も相乗効果が出て、すごくいい形になったんじゃないかなって思ってます」

クラポ一同「ありがとうございます!!」