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クロちゃんの成長

――で、アルバムのオープニングは“まめサマー!?”ですが、曲調的にはユーロというか、パラパラっぽいというか。夏っぽいアッパーな曲になっています。

ナオ「最初に公開されたイントロだけ聴くとバラード調ですけど、そこからめっちゃアップテンポになるっていう、THE夏曲ですね。クロちゃん作詞で今回も不思議な歌詞なんですけど、私的に思ったのが、今回のクロちゃんは韻を踏んできたんですね。〈ECOな私は再生工場 さあ 口上〉とか。〈え、韻踏んでるじゃん〉って、クロちゃんの成長を感じました(笑)」

――どこ目線(笑)?

ハナエ「でも今回も音に対して歌詞の量が多すぎて、レコーディングは苦戦しました。譜割りに歌詞が入らなくて、ラップみたいになっちゃうんだよね」

ナオ「仮歌っていうのがあるはずなんだけど」

ハナエ「ガン無視してクロちゃんは作詞するので、松隈(ケンタ:サウンド・プロデューサー)さんが苦しんでる(笑)」

ナオ「レコーディングの時に本当のメロディーが出来上がるみたいな。いちばん時間がかかりました」

ミユキ「クロちゃんいわく〈ドジな女の子〉をテーマにしてるらしいんですけど、〈焼肉定食〉とか〈バスガス爆発〉とか入ってて、ちょっとよくわからない」

ハナエ「〈ドジな女の子〉要素どこ?」

アイカ「わかんない。〈勢い余って助けた 子犬に噛まれ号泣〉とか?」

ナオ「まあ、クロちゃんに訊いて答えが返ってきても、私たちには理解できないので」

――こちらがリード曲になるんですね。

ハナエ「MVももう撮影しました」

カエデ「〈この体操で今年の夏はナイスバディーになろう〉っていう内容なんですけど。某体操番組みたいな服装で必死にストレッチしてるのをクロちゃんに邪魔されるっていう、不思議な世界観が爆発したMVです」

ナオ「“らぶ地球”のMVに続いてホンマカズキさんが監督してくださったので、世界観がおもしろいです」

――振付けももう出来上がっている?

ハナエ「はい。ナオと2人で考えたんですけど、初めてタオル曲っていうのにしまして。豆粒と一緒にタオルを振り回せるような夏っぽい振付けを作りました。でもアヒルがいて難しいんですよ」

ナオ「そうね。AメロとBメロの間はタオルを首に掛けてるんですけど、アヒルが邪魔して、なかなかうまく取れないので、その練習をしてます(笑)」

――続いてはMVも公開済みの“走れ豆柴”ですが、これは改めて自己紹介するような曲ですね。

ミユキ「作詞は私と松隈さんの共作という形なんですけど、初めて犬をテーマにするからこそ改めてちゃんと全部言おうと思って、自己紹介曲みたいにしました。犬になるならやっぱり〈豆じゃないのよ〉って言いたかったのと、〈豆柴の大群〉〈豆粒〉っていうワードを絶対入れたくて。あとは松隈さんの仮歌にあった〈ぶんぶんぶん〉とか〈どんどんどん〉っていう歌詞を活かして書きました。だから、よくファンの方に〈ミユキの“走れ豆柴”、クロちゃんっぽいね〉って言われるんですけど、そこは私のクロちゃんイズムじゃなくて、松隈さんが書いた部分だと思います(笑)」

――松隈さんがクロちゃんに影響されてきたのかもしれないですね。

ミユキ「たぶんそうです。あと、運動会みたいな感じのメロディーがあるので、〈走れ走れ〉とかを入れたって感じです」

――これは豆柴らしいコミカルな感じですが、続く“PUT YOUR HANDS UP”は雰囲気がガラッと変わります。

ナオ「カエデーモンっていう、カエデの別人格がいるんですけど、その人が凄いシャウトをしている曲です(笑)」

カエデ「殻が破れたかなって思いました、この曲のレコーディングで」

――〈こんな声出るんだ〉みたいな感じですよね。

ナオ「カエデーモンを知らない人が聴いたら〈この声は誰?〉って思うぐらい、カエデの振り幅が表れてるんじゃないかな」

ハナエ「この曲、カエデ普通に歌うパートある?」

カエデ「ない。全部カエデーモン」

ナオ「何か松隈さんがカエデーモンを気に入っちゃって」

――曲調もいちばんヘヴィーですよね。

ハナエ「渡辺さんが作詞してるのもあって、WACKっぽい豆柴の大群が出てる一曲かなって思います」

ナオ「ロック調なので私は凄く好きな曲で。振付けを作るのも楽しみです。みんなで盛り上がれる曲になるなって思うし」

アイカ「〈プチャヘンザ〉だからね」

ナオ「そうだね。これから考えるんですけど、みんなに手上げてもらえるような振付けにしたいなって思います」

――実際のライヴでどう再現できるかも楽しみです。

ハナエ「言ってたよね、〈急にこの声出せるかな〉って(笑)」

カエデ「降ろせるかどうか不安です、カエデーモン(笑)」

ナオ「ライヴでこの曲になったら切り替えなきゃね。披露するのが楽しみです」

カエデ「がんばります」