人それぞれでいいんだよ
――今回のシングル“イロトリドリノヒビ”はまさにそういう曲になりましたね。
ぷうたん「はい。〈人それぞれ十人十色でいいんだよ〉みたいなエールと言いますか、第一印象でホントにMMらしい楽曲だなって思って。明るくて可愛いけど背中を押せる曲っていうのが凄いMMらしいから、初めてのシングルがこの曲で良かったです」
ぎんしゃむ「率直に見てわかる通り、〈自分らしくでいいよ〉〈ありのままでいいよ〉みたいな歌詞で、そこがマジで伝わればいいなっていう気持ちです。自己肯定感をみんなで一緒に上げていこうよっていう」
――IDOL M@STER曲などを手掛ける本田正樹さんの作詞/作曲ですが、MMのコンセプトも踏まえて書かれた内容ですね。
ぎんしゃむ「はい。自分たちと重なる部分があるし、自分たちが伝えたいことをちゃんと歌詞にしてもらえたなと思ってます」
ぷうたん「こういう内容を重くなく歌えるのも、この2人らしいなって」
――新しい常識について歌ってるけれども、可愛い雰囲気なので自然に伝わりやすいですね。
ぎんしゃむ「確かに、けっこうポップな曲調やから聴きやすいと思います」
――一方、カップリングの“nosy hero”は、これまでの配信曲も手掛ける古屋葵さんの作曲、mimimyさんの作詞で。
ぷうたん「憧れの人を自分のヒーローに見立てて、〈その人みたいになりたい〉みたいな。自分が助けられたから、自分もそういう素敵な人になりたい、っていう歌ですね」
ぎんしゃむ「自分が憧れてた人に、つらい時に助けてもらったみたいなのを歌詞にしてて。曲調もけっこうカッコイイめです」
ぷうたん「どっちの曲も好きですけど、曲調的に“nosy hero”は感情が入りやすいです。曲をいただいて歌詞を見た時に、自分の中のヒーローは親だなって解釈して、レコーディングの時は親の顔を思い浮かべて歌いました。それを古屋さんに話したら〈俺もこれ親だと思ってる〉って言ってて。解釈は人それぞれで、誰でも自分のヒーローっていると思うんですけど、私は歌詞の通り親に助けられたし、つらい時は支えてもらったので、そう思って歌いました」
ぎんしゃむ「そうなんだ、素敵」
――今回のリリースを機に新しく出会う人たちもさらに増えていくと思いますが、MMとしての今後の目標はありますか?
ぎんしゃむ「武道館に2人で立ちたいなっていうのはずっと言ってて。で、自分は冠番組を持ちたいなっていうのがあります。やっぱ目標はデカくって感じで(笑)。そのためにたくさんの人に知ってもらう、観てもらうっていうのが直近の目標ですね」
――いまの課題はありますか?
ぷうたん「うちは歌があんまり得意じゃなくて、声量もないので、思ったように歌えなくて。自分では歌に魂を込めてるつもりだけど、聴いたら棒読みに聴こえることもあって。だからたくさん声を出す練習をしたり、歌が上手い友達に練習を一緒にしてもらったりしてますね」
ぎんしゃむ「自分けっこうライヴ中アドレナリンが凄い出てて、ほとんど記憶がないんですけど(笑)。お客さんの顔をちゃんと見るのは意識しようと思ってて。あの、もともと人見知りで、人の目とか見れないんですよ。全員がこっち見てるみたいな状況に慣れなくて、最初の頃はパフォーマンス中も下向きがちだったんですけど、最近はちゃんと顔を上げるようになってきました。あんま覚えてはないんですけど(笑)」
ぷうたん「でもライヴ後には〈今日はこうだったね〉〈ここはもっとこうしよう〉って2人で反省会をするようになったね。あと、ライヴの動画は絶対に観るようにしてて、〈ここの時の手はここに置いたほうがファンの方が観やすいな〉とか〈ここはこういう表情のほうが伝わるな〉とか、次のパフォーマンスが良くなるように考えてます」
ぎんしゃむ「まだまだ全然なんですけど、気持ちはマジで本気のアイドルなので。ライヴに来てもらってる以上は絶対に損させたくないし、みんなと楽しもうっていう気持ちでパフォーマンスしてます」
ぷうたん「楽しむのはもちろんですし、一曲一曲、歌詞の1文字1文字に感情を込めたいし、パワーを込めたいし、思いを伝えたい。毎ライヴ毎ライヴで良いものを更新していきたいと思っています」