オーロラの広がる参加作品/関連盤をご紹介
THE CHEMICAL BROTHERS 『No Geography』 Virgin EMI/ユニバーサル(2019)
説明不要なトップ・ダンス・アクトによる現時点での最新作は、オーロラが広く知られるきっかけになった作品のひとつでもあり、冒頭の“Eve Of Destruction”をはじめとする3曲に彼女の個性が幻想的に注入されている。オーロラや日本のNENEを起用する主役のセンスも流石だ。
複数の名義で長く活動するデンマークのヴェテランDJがドイツのコンパクトで作った自伝的なテクノ・アルバムで、ここに収録の“In Bottles”では世界に飛び出す直前のオーロラをフィーチャー。耳残りする圧巻のヴォーカルがシンセ主体の壮大な音世界にもマッチしている。
GUNDELACH 『My Frail Body』 U OK?/Ingrooves(2020)
オスロを拠点に活動するエレクトロニック・アーティストのセカンド・アルバムで、オーロラはシングル曲の“Cynical Mind”にフィーチャー。自然音も採り入れた緻密なダウンテンポ主体の作品にあって、ビートの立った幻想的なトラックにキャッチーな歌唱を挿入している。
VARIOUS ARTISTS 『Goodnight Songs For Rebel Girls』 Decca(2020)
女の子にインスピレーションと自信を与えるブランド〈Rebel Girls〉が監修した、女性による女性アーティスト曲の子守唄カヴァー・コンピ。ジョーン・ジェットやメイシー・グレイら象徴的な大物たちがズラリと並ぶなか、オーロラはアラニス・モリセットの“Thank U”を披露!
デビュー時からマグナスと共にオーロラ作品に深く関わり、シグリッド仕事でも名を上げた同郷ノルウェーのプロデューサー/エンジニアであるアシェル・ソルストランド。延期を重ねてまもなく登場するこちらのソロ・アルバムには、オーロラの歌唱が清らかな“Sofia”も収録されるはず。
隣に掲載したコンピ『Goodnight Songs For Rebel Girls』にも名を連ねているフランスのポムは、オーロラと同じ96年生まれの才能豊かなシンガー・ソングライター。そんな縁か、今回の『The Gods We Can Touch』では“Everything Matters”に招かれて初共演を果たしている。