クラフトビール、大鰐温泉もやし、神戸牛……

というわけで今回訪れたのは、六本木にある〈MASHI NO MASHI TOKYO〉。こちらは〈和牛輸出王〉の浜田寿人氏と、実業家の〈ホリエモン〉こと堀江貴文氏がプロデュースする所謂〈二郎インスパイア系〉ラーメンを提供している店。もともと会員制のエンタメレストラン〈WAGYUMAFIA〉にて月一イベントとして始めたのだそうだ。

店はガラス張りで、イエローを基調としたポップかつオシャレな造り。その値段から敷居が高そうに思っていたが、普通のラーメン屋と変わりなく、店員さんが元気に迎えてくれた。カウンターの上には小箱に入った箸や銀色の高そうなレンゲが綺麗にセッティングされている。カジュアルな面がありつつも、一万円のラーメンを食わせるための拘りが随所に垣間見える。

着席後、店員さんからメニューが渡された。早速注文!と思ったら、まさかのドリンクメニュー。WAGYUMAFIAでも提供されているクラフトビールやワインなど、豊富なラインナップだ。昼時だったが、折角なのでSANSHO LAGER(ビールの苦味に山椒の爽やかな風味がベストマッチ!)を頼んでラーメンを待つことにする。

そしていよいよお目当ての一万円のラーメン、WAGYUJIROを注文。オーダー用紙に麺の量、ニンニクの有無などを記載する。勿論いずれもマシのマシ。出来上がりまでは、美味しいクラフトビールを堪能しながら店員さんの食材の説明に耳を傾ける。

〈幻の野菜〉と呼ばれる大鰐温泉もやしに、田子ニンニク。チャーシュー……否、チャーギュウは牛肉の最高峰、神戸牛。現物を見せてくれながら調理が進むので、否が応にも期待感はマシのマシになる。100%牛骨でとった出汁に合わせるカエシは、界隈ではお馴染みのカネシ醤油を使用しているとあって、二郎へのリスペクトも存分に感じられた。

そうこうしている間に店員さんが丼を持って目の前に現れる。

「マシノマシトウキョウ、ワギュウジロウ、行っっっっってらっしゃい!!!」

漢らしい掛け声と共に、満を持してWAGYUJIROが着丼だ。