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THE BAWDIES

曇り空に光を射す、問答無用のロックンロール・ショウ

15時50分、雨が弱くなってきた良いタイミングに、ライトブルーのジャケットを羽織って〈CAVE STAGE〉に現れたのは、THE BAWDIES! SEが鳴り響くなか、絶叫をキメたROY(ヴォーカル/ベース)のテンションはすでにゴキゲン極まりない。JIM(ギター)のリフから“SING YOUR SONG”でライヴが始まれば、〈皆さん、一緒に歌っていただけますか? Keep on rockin’です、いけますか?〉とラストのサビ前で〈Sing your song!〉のフレーズをシンガロング! さらにROYがTAXMAN(ギター/ヴォーカル)の渋いメロディーに乗せて、〈殿、何者かが攻め込んで参りましたぞ~!〉と時代劇っぽい紹介を入れたのち、〈ボウディーズだーーーッ!!!〉と叫んで“HOT DOG”が鳴らされたら、もうオーディエンスはヒートアップするしかない。だって、THE BAWDIESがロックンロールでステージとフロアの壁を全部壊しにきてくれたのだから。

ズッシりと響くMARCY(ドラムス)のビートに合わせて目一杯ジャンプし、〈Ah… Ah… Ah… Ah…〉で手を振って暴れる“IT’S TOO LATE”をお見舞いした後は、“LEMONADE”でホッと一息。歌い出しから会場にハンドクラップが起こり、温かなムードが生まれる。それは、曇り空に光を射すような最高のグルーヴだった。

〈SiMの皆さん、呼んでくれて光栄です。最高のロック・バンドだと思ってます。そして……雨が止んでいませんか? 僕らの名前なんて覚えて帰らなくていいですよ。テルテルボーイズでも、サンシャインボーイズでも、呼んでくれれば雨を止ませますので(笑)〉とROYがMC。7月20日にgo!go!vanillasと共に代々木公園で行なうフリー・ライヴの告知をすると、同日リリースとなるそのバニラズとのスプリット・シングル『Rockin’ Zombies』から新曲“45s”を披露してくれた。

“YOU GOTTA DANCE”“YEAH”など4曲を畳み掛けた、フェスにぴったりのメドレーを経て、ラストの“NO WAY”まで熱く駆け抜けた4人。〈浮かれひょっとこ〉とROYに紹介されたTAXMANが、気合十分の雄叫び〈わっしょい!〉で汗だく&笑顔の問答無用なロックンロール・ショウを締め括った。 *田山雄士

SET LIST
1. SING YOUR SONG
2. HOT DOG
3. IT'S TOO LATE
4. LEMONADE
5. 45s
6. Medley (YOU GOTTA DANCE~YEAH~LEAVE YOUR TROUBLES~YOU GOTTA DANCE)
7. NO WAY