HEY-SMITH
5度目の出演となったSiMの盟友が、大舞台で見せた躍動
〈DPF 2016〉の初日も、いよいよ大詰め! 〈CAVE STAGE〉でアンカーのSiMにバトンを繋ぐのは、2010年の初開催以来、通算5回目の出演となる盟友・HEY-SMITHだ。〈雨、止んだぞ! 大阪のHEY-SMITHです、よろしく!!〉と、ハイスタのロゴ入りTシャツを着た猪狩秀平(ギター/ヴォーカル)が叫び、“Endless Sorrow”でライヴをスタートさせると、満(サックス)、かなす(トロンボーン)、イイカワケン(トランペット)のホーン隊がカラフルな音色でいきなり会場をアゲまくる! “Dandadan”ではYUJI(ベース)のハイトーン・ヴォイスも加わって、ツイン・ヴォーカルがノリノリで絡むなど、この上なく快調な滑り出しを見せた。
Task-n(ドラムス)とイイカワによるソロを挿んで、猪狩が熱く語る。〈死ぬほど楽しみにしてきたよ。俺たちと同じ気持ちか? 去年、活動休止中の俺たちをSiMがこのイヴェントに誘ってくれたんだ。いまこうしてやれてるのは、マジであいつらのおかげなんだよ。本当に感謝してます!〉――改めて、SiMへの感謝と現在の6人編成の自身をアピールした後は、活きのいいスカ・チューン“2nd Youth”でさらに加速。躍動しまくるメンバーが心底楽しそうなので、観ている側も嬉しくなるというもの。雨があがって一層エネルギーの満ちたオーディエンスがここぞとばかりに跳ねる“Jump!!”、SiMへ捧げた友達の歌“Don’t Worry My Friend”などなど、MCにも演奏にも愛が溢れていて、泣けて仕方ない。
〈また来年も呼ばれたいです。友達としてとかじゃなくて、ただひとつの格好良いバンドとして。本当にさ、他人の目なんて気にしなくていいんだよ。踏ん張って踏ん張って生きて、また来年ここで会って勝負しようぜ〉と締め括った猪狩の言葉がさらに胸を熱くする。終盤には“Goodbye To Say Hello”“Come back my dog”を畳みかけ、客席に狂乱のサークル・モッシュを起こさせたHEY-SMITH。ますます逞しい成長を続ける彼らに、またこの場所で会いたいと思った。 *田山雄士
SET LIST
1. Endless Sorrow
2. Dandadan
3. 2nd Youth
4. Jump!!
5. Don’t Worry My Friend
6. The First Love Song
7. Truth Inside
8. We sing our song
9. Goodbye To Say Hello
10. Come back my dog