Page 3 / 8 1ページ目から読む

MIYAVI

ギター1本とドラムスで作り上げるエッジの立ったサウンドに熱狂

〈CAVE STAGE〉トップバッターの10-FEETがいきなり大熱演を繰り広げ、本格的に幕が上がった〈DPF 2016〉の2日目。続いてこのステージに登場したのは、本フェスの最少編成となる2名でステージに立ったMIYAVIだ。ギターとドラムスのみというこのデュオは、オープニングの“Raise Me Up”から会場をダンスフロアへと一変させる。ある時はリズム楽器のように、またある時はノイジーなエフェクトを奏でる装置のように、MIYAVIはギターを自由自在に操り、観客を熱狂させていった。

またサンプラーなどの機材を用いて自身のギター・リフをループさせ、その上に新たなギター・フレーズを乗せて独自の空間を作り上げる様は、さながら〈人力テクノ〉という表現が似合う。たった2人で生み出される彼らのサウンドは、他のバンドにも負けないほどラウドでエッジの立った、ただひたすらカッコイイものだった。

MCでは〈暑いっすね(笑)〉〈今日は僕、電車乗ってきたんで〉といった挨拶を挿みつつ、BOBO(ドラムス)と息の合った演奏を繰り広げるMIYAVI。その後も“Afraid To Be Cool”などのナンバーで、セクシーな歌声とアグレッシヴなギターを会場中に響き渡らせた。最後はビートの効いた“Day 1”で派手に締め括り、終始一貫してMIYAVIらしいスタイルを見せつけ〈DPF 2016〉でのパフォーマンスを終えた。パンクともラウド・ロックとも異なる彼の個性は、この日会場に集まったキッズの胸に間違いなく響いたはずだ。 *西廣智一

SET LIST
1. Raise Me Up
2. Universe
3. Ha!!!
4. Survive
5. Afraid To Be Cool
6. Day 1