Page 4 / 8 1ページ目から読む

Crossfaith

ドラマティックな流れを作る、とんでもない圧力とパワーでステージを支配

〈今日はDEAD POP FESTiVALをぶっ潰しにきました〉というKenta Koie(ヴォーカル)の言葉通り、地面を揺らしまくり、とんでもない圧力とパワーでその場を完全に支配したのがCrossfaithだ。近年はUSの〈ワープト・ツアー〉をはじめ積極的に海外へ赴き、日本発のモンスター・バンドとしてライヴを繰り広げてきた彼ら。その経験が活きているのであろう、野外フェスというだだっ広い空間の奥の奥まで神経を行き届かせ、大きなうねりを生み出していく。場慣れしていると言えば簡単だが、そう容易くできることではない。

photo by cazrowAoki
 

また、鼓動に直接訴えかけるヘヴィーさを一心不乱に放ちながら、ここぞというポイントを外さないのも流石だ。“Jägerbomb”ではTerufumi Tamano(プログラミング/ヴィジョン)が、“CountDown To Hell”ではKoieが観客のなかに飛び込んでこれでもかと煽り、メンバーもそのテンションに呼応してドラマティックな流れを作り上げるという素晴らしさ。

photo by cazrowAoki

photo by cazrowAoki
 

中盤には、〈DPF〉の首謀者でもあるMAHSiM)がゲスト・ヴォーカルとして登場し、“Wildfire”を披露するという嬉しいサプライズも。そこでカオティックな様相はさらに加速する。当然、頭を振り、身体を揺らし、飛び跳ねるオーディエンスから放たれるエナジーも凄まじく、それはCrossfaithと観客が互いに支え合う以上の関係性であり、ひとつの共同体としての美しさすら感じさせるものだった。その求心力はただただ圧巻。今後もカテゴリーなど関係なく、シーンを掻き回していくに違いない。そう素直に感じてしまう貫禄のパフォーマンスであった。 *ヤコウリュウジ

SET LIST
1. System X
2. Xeno
3. Jägerbomb
4. Countdown To Hell
5. Wildfire feat. MAH from SiM
6. Blue
7. Devil’s Party
8. Leviathan