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SiM

Crossfaithとのコラボも披露! 一番の歓声と合唱を浴びて迎えた大団円

2日間に渡って繰り広げられた〈DEAD POP FESTiVAL 2016〉も、ついに最終アクトの時間となった。今年の同フェスを締め括るのは、もちろん本フェスを主催するSiMだ。MAH(ヴォーカル)の〈DEAD POP、最後に力貸してくれ!〉という叫びを皮切りに、バンドは“Get Up, Get Up”“Amy”と、2012年のミニ・アルバム『LiFE and DEATH』からの楽曲を連発。このアグレッシヴな選曲に観客は大興奮し、この日一番の歓声と合唱でバンドの熱演に応えた。またスカ調の“GUNSHOTS”では、緩やかなリズムに合わせて観客が笑顔で踊る。

3曲を終えると、MAHは〈ライヴってやっぱり最高だよね。いつも家で一人で聴いてるバンドが目の前にいて、自分らのために音楽をやってくれて、時には語りかけてくれる。そういうのを2日間観ていて、俺は超幸せだなって思ったの〉と感慨深げに語りかける。そしてアッパーな“Blah Blah Blah”で会場をふたたび熱狂の渦に巻き込むと、続く“Faster Than The Clock”では会場中央に設置されたPAテントを中心に、巨大なサークル・モッシュが発生するほどの盛り上がりを見せた。

その後も“MAKE ME DEAD!”“CROWS”と最新作『THE BEAUTiFUL PEOPLE』からの楽曲を連発。MAHの〈ステージに立つと正直、誰にも負けたくないなと思うわけです。俺、バンドマンだからさ、後輩にも同世代にも先輩にも負けたくないんだよ!〉という叫びと共に、観客が感情を爆発させた“KiLLiNG ME”で本編を締め括った。

しかし今年の〈DPF〉はこれだけでは終わらない。ステージ上にこの日の出演バンドが一堂に会しての記念撮影を終えると、ドラム・セットやアンプ類などの機材がもう1セット用意される。そう、続くアンコールではCrossfaithとのコラボレーションが披露されたのだ。2バンドのメンバー、総勢9名が揃って共作曲の“GET iT OUT”を繰り出すと、会場には大きなサークル・ピットが生まれる。さらにMAHとKoieの合図によるウォール・オブ・デスから高速チューン“f.a.i.t.h”へ突入し、大興奮のうちに今年の〈DPF〉は幕を下ろした。

MAHはライヴ中、このフェスのことを〈誰にも邪魔されない、自由な遊び場〉と表現した。〈みんなへの恩返しはこのフェスを続けていくこと。俺らにしかできないフェスをこれから作っていきましょう!〉という言葉通り、この最高な宴が今後も続くことを願うばかりだ。 *西廣智一

SET LIST
1. Get Up, Get Up
2. Amy
3. GUNSHOTS
4. Blah Blah Blah
5. Faster Than The Clock
6. MAKE ME DEAD!
7. CROWS
8. KiLLiNG ME
9. GET iT OUT with Crossfaith
10. f.a.i.t.h with Crossfaith