NYはブルックリンを拠点に活動する4人組、シガレッツ・アフター・セックスが6月9日(金)にリリース予定のファースト・アルバム『Cigarattes After Sex』より“Apocalypse”を公開。そのバンド名にまずは驚くが、心地良いまどろみへと導くスローコアなサウンドと、ホープ・サンドヴァルやXXのロミーを彷彿とさせるアンニュイなヴォーカルが柔らかに重なり合う、艶やかな美しさを堪えた楽曲なのでぜひ聴いてほしい。確かに、この甘美な倦怠感は〈事後の一服〉に近いような……。

CIGARETTES AFTER SEX Cigarettes After Sex Partisan/HOSTESS(2017)

2008年頃に活動をスタートしたというシガレッツ・アフター・セックスは、2015年に発表した“Affection”が評判を呼び、ローリング・ストーン誌が選ぶ〈2016年1月の注目すべきニューカマー10組〉にオーロラやキングらと並び選出された。さらに、Charaが2016年の楽曲“K”をTwitterで〈息子から教えてもらった好きな曲 買いました〉と紹介するなど、ここ日本でも耳の早いリスナーから注目を集めている。ちなみに、アンドロジナスな声質のヴォーカリストはなんと男性。そのフロントマン、グレッグ・ゴンザレスは、フランソワーズ・アルディとマイルス・デイヴィスを最大の影響源に挙げるなど、音楽的なルーツの面でも興味深い。期待のニューカマーの登場だ。

 

■3月27日追記
来日ショーケース・イヴェントが5月に開催決定!

〈Hostess Club Presents Cigarettes After Sex〉
2017年5月15日(月) 東京・原宿Astro Hall
開場/開演:19:00/20:00
料金:4,000円(1D別)
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