インテリジェントで散文的な言葉を紡ぎ、独特のポエティックな世界観を作り出すラッパーの初ソロ作。抑揚を抑えたライミングは、吐き出されるたびに魂を宿して聴く者の鼓膜に到達する——まさに言葉の錬金術師。Dr.Masaiの手掛けるジャズやアブストラクトを基調としたトラックと共鳴し、そのアンサンブルがより強力にこの世界へいざなう。“Walk Alone”の導入を聴くだけで一気にこの異様な世界に引き込まれていくはず。