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矢沢永吉 アリーナとパーティールーム、異なるステージでのパフォーマンスを収めた映像作品2タイトルを同時リリース

矢沢永吉「EIKICHI YAZAWA CONCERT TOUR 2016『BUTCH!!』 IN OSAKA-JO HALL」「EIKICHI YAZAWA SPECIAL NIGHT 2016 『Dreamer』 IN GRAND HYATT TOKYO」

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  • 2017.09.08
矢沢永吉 アリーナとパーティールーム、異なるステージでのパフォーマンスを収めた映像作品2タイトルを同時リリース

アリーナとパーティールーム。
異なるステージでのパフォーマンスを収めた2タイトルは、
最高のロックンロールスターでありエンターテイナーである
YAZAWAの魅力を十二分に堪能できる作品だ。

 夏の初めに全国ツアー〈TRAVELING BUS 2017〉の開催を発表した矢沢永吉。10月22日の山梨公演を皮切りに、宮城、北海道、福岡、愛知、大阪でのアリーナ公演、ファイナルは日本武道館での5デイズ─全国20か所、26 公演が行われる今回のツアーは、7年ぶりのロングツアーということもあり、また、77年に開催した〈TRAVELING BUS '77 CONCERT TOUR〉と同じタイトルが冠されていることから、ファンの間ではスケジュール発表早々から大きな注目を集めているところだ。

 そんななか、彼のメモリアルな(と言い切っていいだろう)ステージを収めた2タイトルのBlu-ray&DVDが届けられた。

 

 まず1タイトル目は「EIKICHI YAZAWA CONCERT TOUR 2016『BUTCH!!』 IN OSAKA-JO HALL」。こちらは昨年11月から年末にかけて開催された〈EIKICHI YAZAWA CONCERT TOUR 2016「BUTCH!!」〉より2時間強におよぶ大阪公演のステージを完全収録したもので、会場となった大阪城ホールでの公演は毎年行っているが、84年のツアー〈E' I'll BACK SOON EIKICHI YAZAWA CONCERT TOUR '84〉以来、約30年振りに大阪城ホール公演が映像作品化されるということでファンの間で話題となっている(収録されているのは12月11日に行われた2日目の公演)。

 ステージは、ザ・コレクターズの加藤ひさしが書き下ろした歌詞のごとく〈いきなりハートを鷲掴み〉にするロックンロール・ナンバー“ラヴ・ファイター”で幕を開け、続いて91年のアルバム表題曲だった“DON'T WANNA STOP”。そして、アコースティック・ギターを抱えての“コーヒー・ショップの女の娘”、“ 最後の恋人”、スロウ・バラード“ 今・揺れる・おまえ”を経てMCへ。

 いつでもどこでも最高のステージを見せてくれる百戦錬磨のパフォーマーであるYAZAWAだが、「熱いねえ、今日も」のひと言で始まる和やかなMCでは、YAZAWAがいつにも増して胸躍らせているであろう様子をその表情から伺わせてくれる。

 また、この作品は、迫力あるサウンドもシビレるところで、YAZAWA自身が立ち会いのもとですべてのディレクションを行ったというそのサウンドは、会場にいるかのような臨場感をもって再現。通常のTVのステレオ・スピーカーで鑑賞しても十分ハイクオリティだが、5.1chサラウンドのシステムがあればさらに良し! 会場に行けなかったファンにとって最高のおもてなしだ。

 もうひとつのタイトルは、「EIKICHI YAZAWA SPECIAL NIGHT 2016 『Dreamer』 IN GRAND HYATT TOKYO」 。こちらは、2013年、2014年とクリスマスに開催されてきたディナーショウの初パッケージ化となる作品で、2年ぶり3回目となった2016年の聖なる夜を収録(12月25日に行われた2日目のショウを収録)。

 客席後方まで伸びる花道、食事が並ぶテーブルを囲みながらいつもよりもぐっと近い距離で楽しむ500人ほどの観客を前にしてということもあって、YAZAWAのMCもいつになくリラックスした雰囲気。初年度のときは「武道館のほうがどれだけラクだったことか、500人しかいないのにビビッてるYAZAWAがいた」が、3回目にして「もうね、だいたいわかった」と和やかな笑いを誘う話や、いろいろなタイプの曲を作っているので他人が書いているんじゃないかと疑われた話(それを誉められていると受け取ったYAZAWA、最高!)、さらには会場のファンからその場で質問を募ったりと、ディナーショウならではのお楽しみが。

 セットリストのほうも〈ならでは〉の内容で、オープニング“ニューグランドホテル”や、続く“紅い爪”(この曲をはじめ、演奏された楽曲にはストリングスをフィーチャーしたスペシャルなアレンジを随所に)など、うっとりと酔わされるミディアム・テンポのバラードやロック・ナンバーがメイン。

 なかでもハイライトは、ステージでほとんど披露したことがないという“China Girl”(もう20年前の曲になるか……)。後半戦では“Rambling Rose”、“SOMEBODY'S NIGHT”と熱いロックンロール・ナンバーを畳みかけ、グラスを傾けながら楽しんでいた観客も総立ちに。アンコールのラストでは、聖なる夜に相応しくクリスマス・ソング“君と…”でロマンティックに締めくくり。

 アリーナとパーティールーム─規模も雰囲気もまったく異なるステージでのパフォーマンスを収めた2タイトルは、最高のロックンロールスターでありエンターテイナーであるYAZAWAの魅力を十二分に堪能できる作品。秋からのツアーも待ち遠しい!

 

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