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スティーヴ・ルカサーが凄腕揃いのバンド、ナーヴ・バンドルを率いてBillboard Liveに登場! スペシャルなメンバーの経歴は?

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  • 2017.11.22
Photo by Rob Shanahan
 

TOTOのギタリストとして世界的に知られるスティーヴ・ルカサーが、新バンド〈ナーヴ・バンドル(Nerve Bundle)〉を率いて、12月19~22日にBillboard Liveにて来日公演を行う。スティーヴ・ルカサーがナーヴ・バンドルとして日本で演奏するのは今回が初めてだ。ルカサーのキャリアを総ざらいしたコンピレーション『Session Works II』が11月22日にリリースされることもあり、絶好のタイミングでの来日となる。

ナーヴ・バンドルは2016年からクリスマス・ショーを行うために結成された新バンドで、ルカサー以外のメンバーはジェフ・バブコ(キーボード)、ヨルゲン・カールソン(ベース)、トス・パノス(ドラムス)となっている。ルカサー自身が〈殺人級ジャム・バンド〉と呼び、さらにTOTOの楽曲を披露する予定もあるというナーヴ・バンドル。ここではバンド・メンバーの経歴を紹介しつつ、待望の来日公演に備えたい。

 

世界に名だたるギタリストであるスティーヴ・ルカサーについては、もはや説明不要だろう。TOTOのオリジナル・メンバーであり、看板ギタリストであり、音楽的な舵取りをする事実上のバンド・リーダーである。グラミー賞においては、これまでに12の部門でノミネートされ、うち5つの賞を受けており、多くのギタリストやファンからのリスペクトを一身に受ける存在だ。ルカサーのギタリストとしてのスタイルは、一言では説明できないほど多岐にわたっているが、どのような演奏でも〈ルカサー印〉と呼べるような個性がひしひしと伝わってくるものだ。

TOTOの2013年のライヴ映像、演奏しているのは82年作『TOTO IV』収録曲“Rosanna”
 

TOTOの初期4部作に聴けるような、ブルージーでハードなプレイを展開しつつもポップに聴かせる演奏はルカサーならではと言えるだろう。また、ボズ・スキャッグスのようなAORからオリヴィア・ニュートン・ジョン、マイケル・ジャクソンのようなR&Bまで、70~80年代のアメリカン・ポップ史における重要なレコードの数々にセッション・ギタリストとして参加していたことでも有名だろう。

スティーヴ・ルカサーが参加したマイケル・ジャクソンの82年『Thriller』収録曲“Human Nature”
 

ジャンルを問わず活躍をし続け、その功績、後世への影響は語り尽くせないほど大きいスティーヴ・ルカサー。ナーヴ・バンドルはルカサーが主導するバンドであるだけに、ライヴでは彼のギター・ソロをじっくりと堪能できるまたとない機会だろう。

スティーヴ・ルカサーがジェイソン・ベッカーの2011年のトリビュート・ライヴで披露したギター・ソロ映像
 

次はキーボードのジェフ・バブコ(Jeff Babko)だ。カリフォルニア生まれの彼は、TOTOのライヴ・バンドで演奏経験もあるキーボーディストで、主にジャズ・シーンで活躍している。ブルース/ジャズ/フュージョンのギタリストとして著名なロベン・フォードとの共演で名を上げた後は売れっ子セッションマンとなり、シェリル・クロウ、ジェイムズ・テイラー、ジェイソン・ムラーズ、スモーキー・ロビンソン、B’zの松本孝弘……とこれまでに共演したアーティストはポップ・スターばかりである。他方、マーク・ジュリアナとの実験的なセッション・バンドでも活動するなど、アヴァンギャルドからポップまでジャンルを問わないプレイヤーだ。興味深いところでは、フランク・オーシャンのデビュー・アルバム『Channel Orange』(2012年)への参加というトピックも。

ジェフ・バブコが参加したマーク・ジュリアナとの2017年のセッション映像
 

3人目のヨルゲン・カールソン(Jorgen Carlsson)はスウェーデン出身のベーシストで、元オールマン・ブラザーズ・バンドのメンバーが結成したサザン・ロック・ジャム・バンド、ガヴァメント・ミュールに2008年から参加し、以降はレギュラー・メンバーとして活躍している。

ガヴァメント・ミュールの2014年のライヴ映像
 

また、カールソンはガヴァメント・ミュールのドラマー、マット・アブツ率いるプラネット・オブ・ジ・アブツ(Planet Of The Abts)の結成メンバーでもあり、そこではプロデューサーやミキシング・エンジニアとしての経験も活かし、バンドの音源制作や作曲には主導的立場で関わっている。以上の経歴にも明らかな通り、カールソンはブルージーでハードかつタフな演奏を得意とするベーシストで、ジャズ/フュージョン系のプレイヤーで構成されているナーヴ・バンドルでは異色のメンバーである。

プラネット・オブ・ジ・アブツの『All Things The Valley』(2015年)収録曲“Down For The Count
 

最後に、トス・パノス(Toss Panos)はギリシャ生まれのドラマーだ。彼は19歳で生活拠点をアメリカ、LAに移した後、TOTOの主要メンバーを輩出したポーカロ家の父、ジョー・ポーカロが教鞭をっていた音楽学校でドラミングを学んでいる。このことからも、TOTOとスティーヴ・ルカサーとの縁が深いことがあきらかだろう。また、スティング、スティーヴン・スティルス、ポール・ロジャースなど、セッションマンやツアー・メンバーとしての共演経験者はそうそうたる顔ぶれで、特に高度な演奏スキルを要求されるフランク・ザッパ・ファミリーとのセッション経験も多いことから、パノスが繊細なテクニックを持った凄腕ドラマーであることがよくわかる。

トス・パノスのホームスタジオでのソロ・パフォーマンス映像
 

以上、スティーヴ・ルカサー率いるスペシャル・バンドの凄腕メンバーたちを紹介した。ルカサー以外の3人も、演奏家として並々ならぬ経歴を持つ個性的なプレイヤーであることはおわかりいただけたことだろう。世界的に活躍する4人が一堂に会するスティーヴ・ルカサー&ナーヴ・バンドルの鉄壁の演奏を、親密なクラブ空間であるBillboard Liveにて間近に観られるまたとない機会を逃す手はないはずだ。

 


Live Information
スティーヴ・ルカサー ‘
Nerve Bundle

2017年12月19日(火)、20日(水) Billboard Live TOKYO
1stステージ:開場 17:30/開演 18:30
2ndステージ:開場 20:30/開演 21:30
サービスエリア 12,500円/カジュアルエリア 11,000円
★詳細はこちら

2017年12月21日(木)、22日(金) Billboard Live OSAKA
1stステージ:開場 17:30/開演 18:30
2ndステージ:開場 20:30/開演 21:30
サービスエリア 12,500円/カジュアルエリア 11,500円
★詳細はこちら

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