菊地成孔がガンダムを……というトピックに、大西順子の復活劇の演出という偉業を重ね、双方のファンを驚かせた前作から1年、第二弾の登場にまずは喝采。1でも導入した作品の二面性に準えた、ジャズ面/ポップ面を今回も採用、ジャズ面では若手No.1ピアニスト桑原あいをフックアップという攻めの姿勢、流石の慧眼に恐れ入る。また、ポップ面はラテンサウンドを導入し、DC/PRGの超名曲《ミラー・ボールズ》を下地にした歌、第一期スパンク・ハッピーを髣髴させるとびきりポップなポリリズム・ソング、読経を取り入れたアブストラクトなビートも飛び出し、より尖鋭性をアップデートしている。