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パソコン音楽クラブらが参加した新世代ヴェイパーウェイヴ・コンピ『メガドライブ』がリリース

〈ポップ・ミュージック・レーベル〉を掲げる新興レーベル、Local Visionsがコンピレーション・アルバム『メガドライブ』をリリースした。

本作に参加したのはFM Skyline、Jerry Galeries、猫 シ Corp.、AOTQ、ΔKTR、パソコン音楽クラブ、vid.nas、SAYOHIMEBOU、天気予報、豊平区民TOYOHIRAKUMIN、ブギー・アイドル、Windows彡96、b o d y l i n e、i-fls、Kelmanix、死夢VANITY、雪駄という17組。

ヴェイパーウェイヴをベースとしつつも、『メガドライブ』のサウンドは多彩だ。例えば、vid.nasによるダブ・テクノ・トラックの“Terminal Alignment”、あるいはエイフェックス・ツイン的なドリルンベースから中盤にフットワーク化するSAYOHIMEBOUの“ガールズバー自動恋活ロボット”など、〈ヴェイパーウェイヴのコンピレーション〉と一言では説明しがたいエレクトロニック・ミュージックのショーケース的作品となっている。

参加した17組のなかでも目(耳)を引くのは、tofubeatsが音楽監修を務めたテレビ・ドラマ「電影少女 -VIDEO GIRL AI 2018-」のサウンドトラックに参加したパソコン音楽クラブ、オランダの多作ヴェイパーウェイヴァー=猫 シ Corp.、そしてシンガポールのヴェイパー・ポップ作家Jerry Galeriesの3組だろうか。

特にパソコン音楽クラブの“조개”は本作のハイライトととなる一曲だろう。『テクノデリック』の頃のYMOを想起させる、ユーモラスだが、どこか退廃的なムードの同曲。奇妙なサンプルがパッチワークされたサウンドはデカダンだが、聴感はきわめてポップなのが実にユニークだ。

Local Visionsは島根県出雲市在住の熱烈なヴェイパーウェイヴ愛好家、捨てアカウントが運営するレーベルで、『メガドライブ』はそのリリース第1弾となっている。以降もリリースが予定されているとのことで、Local Visionsからどんな作品が届けられるのか楽しみだ。