〈ダニー・ハサウェイ、ニーナ・シモンのスピリットを体現する人〉とも評されているカナダのシンガーが放った4作目で、これが全米進出作。共演歴のあるメイヴィス・ステイプルズやドクター・ジョンとも渡り合えるソウルフルな歌声が素晴らしく、ギターがむせび泣くド渋のブルースもストリングスの効いた美しいバラードも豊かに聴かせる。無理に新しさを出そうとせず、グッド・メロディーで真っ向勝負する姿勢が良い。