ブラウンズウッドからの初リーダー作がカマシ・ワシントンへのロンドンからの回答としてセンセーショナルに紹介されたシャバカ・ハッチングス。彼のレギュラー・バンドが何と名門インパルスからメジャー・デビュー。南ロンドン・シーンの急激な注目度の上昇を象徴する事件だ。サックス、チューバ、ツイン・ドラムという特殊なカルテットが畳みかけるトライバルで性急なビートは原始のダンス衝動を喚起する。各楽曲で様々な地域の黒人女傑を自らの女王として称えた上でのタイトル、そして全編を覆うダブワイズ、ゲストにコンゴ・ナッティを迎えるなど、ある意味正しくUKらしいレベル・ミュージックでもある。