INTERVIEW

オカザえもんフレンズ『オカザえもんフレンズ』 音楽シーンにも出没するご当地キャラに触発され、西中島きなこが新グループを結成!

オカザえもんフレンズ『オカザえもんフレンズ』 音楽シーンにも出没するご当地キャラに触発され、西中島きなこが新グループを結成!

音楽シーンにも出没する心優しいご当地キャラに触発され、西中島きなこが新グループを結成! 和の情緒も纏ったダビーでダンサブルな音世界に身を委ねてみると……

 顔に〈岡〉、胸に〈崎〉の文字を刻んだ味わい深いデザインが一度見たら忘れられない、愛知県岡崎市の非公式キャラクター、オカザえもん。〈ゆるキャラ〉として広く認知されている彼だが、アフロ・ファンク仕様の“オカザえもん音頭”なる楽曲を制作したり(編曲はザ・シロップの松石ゲル)、Sister Paulとのコラボ名義でシングル“オカザえもんロック”を発表するなど、実は音楽活動にも積極的だったりする。

 そんなオカザえもんと、このところ親交を深めてきたのが、大阪を拠点に活動する音楽家の西中島きなこ。もともとゆるキャラ好きだったという彼は、昨年トリプルファイヤーの吉田靖直とのタッグ作『西中島きなこ+吉田靖直』をリリースしたことをきっかけに、オカザえもんを意識するようになったという。

 「たまたまYouTubeで、吉田さんが寺嶋由芙さんを応援している曲(“寺嶋由芙さん1stアルバム発売を応援する歌”)の動画を見つけたんです。その動画の企画者のところにオカザえもんの名前が書いてあって、ミュージシャンとも交流の深いゆるキャラっておもしろいなって思いました。それで、なんとなく気軽なノリで、今年の1月にボクが大阪で開催した自主企画イヴェントに出演をお願いしたんです。楽屋でもステージでも客席でも常にストイックだったオカザえもんの姿を見て、ボクは心を強く動かされました」(西中島きなこ:以下同)。

 そうした印象のもと、彼は今年3月に西中島きなこ新体制メンバー(わたなべひかる、瀬戸千明)のライヴ活動をスタートしたところ……。

 「彼女たちとの初ライヴはavexさん主催のオーディション〈TOKYO BIGUP! 2018〉だったんですが、まだ2人だけでライヴを行った経験がなかったので正直けっこう不安でした。でも、岡崎から東京の下北沢までオカザえもんが応援に駆け付けてくれたので助かりました」。

オカザえもんフレンズ オカザえもんフレンズ BINKAN(2018)

 そういった「常に世の中の誰かを元気にしたい」というオカザえもんの活動に感化された西中島は、彼への友情を形にすべく、周辺のアーティストに声をかけて〈オカザえもんフレンズ〉を結成。そして完成したのが今回のアルバム『オカザえもんフレンズ』だ。集結したのは、過去にもコラボ経験のある3776の井出ちよの(ジャケットの絵も彼女によるもの)やチョップリンの小林幸太郎、介護福祉士でシンガー・ソングライターのかんのめぐみ、Hei Tanakaの佐藤慧、そして前述の自主企画ライヴで一緒だったバレーボウイズのネギら。楽曲はネギ提供によるカレッジ・フォーク風の“遠くまで”を除き、西中島が制作している。

 ダビー&ダンサブルなインスト曲を中心に、「いままでのボクが絶対に歌詞にしないシンプルな言葉をわざとチョイスして、コード進行もわかりやすい流れにしています」というピースフルな感謝ソング“あなたのひとみ”や、「オカザえもんがTwitterでつぶやく〈1日をのりきる〉という言葉からいろいろと膨らませていった楽曲」だと語る、ブロック・パーティのビート感を意識して作られた“月曜から日曜まで”など、いつもの西中島らしさに優しい眼差しも加えられた本作。特に和の情緒と土着的なリズムが合わさった締めの“FireFlyの森”は、蛍の生息地としても知られる岡崎市の景観が浮かぶ美曲だ。

 「まるで蛍の森に迷い込んだかのような幻想的な音の世界をめざして制作しました。二胡とティンホイッスルはボクが自分で演奏をしています。サウンドの基本はダブを意識していますが、和のテイストは最初から大事にしようと思っていました。効果音みたいな感じで鳴らしている鈴の音は、蛍の儚い光をイメージしています」。

 なお、本作の売上金は児童養護施設へ寄付されるとのこと。いつも人々を楽しませるオカザえもんの活動と同じく、誰でもウェルカムだというオカザえもんフレンズの輪が広がるほど、どこかで笑顔の花が咲くことになるのだ。

 「みんなが純粋な気持ちで楽しくなれたり、優しい気持ちになれる場所として、オカザえもんフレンズの活動を続けていけたら嬉しいです。基本的に、今後もオカザえもんフレンズの活動で得た収益は、寄付という形で少しでも世の中に貢献していきたいと思っています」。