メジャー・デビューして実に4枚目のアルバム、『RUN』がついに完成致しました! いや~、今回も大変でしたが、無事こうやってできましたと皆さまに報告できるのはうれしいですね。まったくのノーゲストで作られた初のフル・アルバムですし、初回生産分には15,000字の制作日誌が入っておりましてこちらも気合十分です。しかも今回は同じ10月3日に若手ミュージシャンたちとサウンドトラックを手掛けたドラマ「電影少女」のボックスセットも発売! 劇伴を手掛けさせていただいた映画「寝ても覚めても」もご覧になっていただけましたでしょうか? 要するにぶっちゃけ分量的にはアルバム3枚分が一気に世に出ます。いや~マジで今年もがんばった! ですが、この連載は通常営業で行ってみましょう、だって良い新譜が多いから……。

SOCCER MOMMY Clean Fat Possum/HOSTESS(2018)

もうこの夏はまとめて中古で買ったジャヴァンのCD聴いてりゃオッケーっしょという甘えを吹き飛ばしてくれたナイス・アルバム。某海外レヴューサイトで絶賛!という帯にまんまと飲まれて買ったのですが、実際良かったです。2曲目“Cool”のアウトロの謎のピッチダウン(これどうやってやるんですかね!?)エフェクトにめちゃくちゃビックリ。ここだけでも聴く価値あります。

 

BLOOD ORANGE Negro Swan Domino/HOSTESS(2018)

こうも毎回良いと腹が立つレベルですが、生楽器的なものとの距離感は前作より少し帰ってきた感じで、サウンドの規模感的にはいちばん好みかも。シンプルな曲もハイファイになっていて当初のインディーっぽい出音からは遠い距離に来ましたね。パフ・ダディとTei Shiとの“Hope”、めっちゃいい!

 

MITSKI Be The Cowboy Dead Oceans/HOSTESS(2018)

“Your Best American Girl”も鮮烈だった『Puberty 2』に続くフル・アルバム。前作もそうなのですが、唐突に入ってくるシンセやインパクトある部分とそうでないところのメリハリがめちゃくちゃいいんです。サウンドも前作よりかなりゴージャスに。なんだか惹き付けるものがある人ですよねえ。孤独がテーマの曲が多いのもグッときてしまいます。

 


tofubeats(トーフビーツ)
90年生まれ、神戸在住のトラックメイカー。大比良瑞希、TENDRE、m-flo、向井太一、平井堅、NGT48らの楽曲を手掛け、劇伴を担当した映画「寝ても覚めても」も公開されたばかり。そして、10月3日には先行カット“ふめつのこころ”や“RIVER”などを収めた待望のニュー・アルバム『RUN』(UnBORDE)がいよいよリリースとなります。同日にはサントラを担当したTVドラマ「電影少女 -VIDEO GIRL AI 2018-」のボックスセットも登場。〈tofubeats.persona.co/〉にてさらなる最新情報のチェックもお忘れなく!