まだ現役のバンドであるのだがポスト・DC/PRG時代、というのが始まっているようだ。nouonと書いてノウオンと読むこのバンドのセカンドを聴いて思った。かつてポスト・ティポグラフィカ時代というのがあって、dcprgが始まったように。アフリカの音楽の癖を構造的に理解し、その応用を試みたティポグラフィカ、dcprgがばらまいた音楽の癖は、ずいぶん若い人たちにも身についてしまったようだ。マンドライブなインストアンサンブルの、爽やかなヴァイブの響きの底流にはどうやら、可逆的なバンド名の綴りのように音楽への構造的理解という、癖がアサインされているようだ。