現役女子高生ラッパー、玉名ラーメンがデビュー作となるEP『空気』を2月8日(金)にリリースした。

玉名ラーメンは、日常の断片を切り口に音楽を制作しているラッパー兼トラックメイカー。tamao ninomiyaが主宰するレーベル、慕情tracksのコンピレーション『慕情 in da tracks』に“砂漠の中のビスケット”を提供し、昨年12月にはファースト・シングル“my summer memories”を配信リリース、最近では豊田道倫の新作『サイケデリック・ラブリー・ラスト・ナイト』の“国道沿い”に参加している。さらに田島ハルコらが出演したイヴェント〈RAMEN EXPO vol.1〉を主催※※、〈K/A/T/O MASSACRE〉にも出演するなど、活動の場を広げている。

※〈私の初期のTwitter名/砂漠の中のビスケット/いまはもうない架空の存在/スカートは2度折り 絶対領域〉〈わかられたくないけど 知ってほしいような気持ち〉というフレーズがキラーな名曲。tamao ninomiyaによれば〈これだ! 表現の原点だ!〉とのこと
※※同イヴェントで玉名ラーメンのライヴを観た豊田道倫によれば、〈ドライなようで詩情が溢れてる。高校生。30年前の自分のことがフラッシュバック。で、あの頃と何も変わってないおれ〉とのこと

そんな彼女から初のEP『空気』が届けられた。本作には、これまで以上に音数の少ないアトモスフェリックなプロダクションと、内省的なラップによる4曲が収録。引き合いに出されるべきはクラムス・カジノやメイン・アトラクションズだろうか。一方でダークなトラップ・ビートの上で苦悩をつぶやく“own”は亡きXXXテンタシオンのようだし、ハウス調の“01”にはドレイクを思い出さずにはいられない。いわゆるクラウド・ラップやマンブル・ラップといった潮流との共振を感じさせながら、それらを非常にパーソナルな視点から自身の表現としてものにしている見事な一作だ。

EP『空気』はSpotifyの他、Apple Music、Google Play Music、KKBOX、AWA、LINE MUSICにて配信中。玉名ラーメンの今後の活躍にも注目したい。

 


Live Information
〈The bloom of Tokyo〉

2月20日(水)東京 Shibuya Milkyway
開場/開演:17:30/18:00
前売り/当日:2,500円/3,000円(いずれもドリンク代別)
出演:John Natsuki from Tempalay/tamao ninomiya/玉名ラーメン/TOKYO QUARIANS/Quentin/Youmentbay/Caro and more