COLUMN

ブライアン・カルバートソンがBillboard Liveで来日公演を開催

華麗でグルーヴィーなスムース・ジャズを堪能しよう

ブライアン・カルバートソンがBillboard Liveで来日公演を開催

スムース・ジャズ/フュージョンを代表する音楽家のブライアン・カルバートソンがBillboard Liveで来日公演を行う。東京公演は3月19日(火)に、大阪公演は3月20日(水)に開催される。

アメリカ、イリノイ州ディケーター出身のカルバートソン。8歳でピアノを学び、9歳でドラムを、10歳でトロンボーンを、中学校1年生の頃にベースを、そして高校生の頃にユーフォニアムを演奏しはじめ、多数の楽器の奏法を習得しているマルチ奏者だ。

ちなみに、父はトランペット奏者のジム・カルバートソン。妻はオペラからダブステップまでを股にかける、クラシカル・クロスオーヴァー界で活躍するアーティストのミカエラ・ヘイリーだ。彼女はカルバートソンの2006年作『A Soulful Christmas』にもバックグラウンド・ヴォーカルで参加している。

2006年作『A Soulful Christmas』収録曲“Joy To The world”
 

そんな音楽家たちに囲まれたカルバートソンだが、少年時代の彼が夢中になって聴いていたのはスティングやイエロージャケッツ、ジョージ・デューク、デイヴィッド・フォスター、マーカス・ミラー、デイヴィッド・サンボーン、シカゴ、アース・ウインド&ファイアーなどなど。ファンクやジャズ/フュージョンを中心とした嗜好性には、彼の音楽性やスタイルがはっきりと表れているだろう。

カルバートソンは父が音楽の教鞭を執るマッカーサー高校を卒業後、シカゴのデポール大学に入学。在学中に彼はミュージシャンとして本格的な活動を始める。CM音楽やスタジオ・ミュージシャンとしても活躍していたカルバートソンだが、ソロ・アーティストとしてのデビューは94年。彼は73年生まれなので、弱冠20歳かそこらでデビューしたことになる。

デビュー作の『Long Night Out』は、メサ/ブルームーン・レコーディングズからのリリース。同作はカルバートソンの初作にしてその音楽性を確立させた一作で、きらびやかなシンセサイザーやファンキーでグルーヴィーなベースとギター、くもりのない80年代風の音像など、軽快なスムース・ジャズ/フュージョンが展開されている。いま聴いてもフレッシュなアルバムだが、当時は新人としては異例のヒットを記録したという(ちなみに、カルバートソンは20年後の2014年に同作の再演アルバム『Another Long Night Out』を発表している)。

『Long Night Out』は日本のシティ・ポップ・ファンが聴いてもきっとおもしろいはずだ。都会的なイメージや澄み渡った音像、そしてファンクやフュージョンを昇華させた音楽性は、さながら80sシティ・ポップのインストゥルメンタル・ヴァージョン。CDは手に入りにくくなっているので、Spotifyなどのサブスクリプション・サーヴィスでぜひ聴いてみてほしい。

94年作『Long Night Out』収録曲“Long Night Out”
 

共演者のリストにはモーリス・ホワイト(アース・ウインド&ファイアー)やブーツィー・コリンズのようなレジェンドから、ミュージック・ソウルチャイルドやフェイス・エヴァンスのようなR&Bシンガーまで、幅広いジャンル/世代のアーティストが並んでいる。さまざまな音楽のリスナー、そしてミュージシャンから彼は愛されているというわけだ。

そしてソロ・アーティストとしてはワーナー/アトランティックやGRP、ヴァーヴ、BCMなどを渡り歩き、これまでに16作ものアルバムを発表。2018年にリリースされ、現在のところの最新作である『Colors Of Love』では自身の音楽にトラップ・ビートを取り込むなど、その探究心は留まるところを知らないようだ。原点回帰的なピアノの演奏を中心に据えた静謐な作品だが、同時に挑戦的でもある。今回の来日公演では、『Colors Of Love』以降の最新型のブライアン・カルバートソンを観られることだろう。

2018年作『Colors Of Love』タイトル・トラックのライヴ映像
 

そんなカルバートソンの音楽は、リアルタイムで聴いていたジャズ/フュージョン・ファンはもちろん、さらに若い世代にも訴求力のあるサウンドのはずだ。というのも、2010年代前半にインターネットで勃興したヴェイパーウェイヴ、そしてそこから発展したダンス・ミュージックのフューチャー・ファンクは、カルバートソンのようなスムース・ジャズを〈元ネタ〉にしていたからである。

ヴェイパーウェイヴは音楽に対する皮肉もはらんだムーヴメントだったが、それを経由してこうしたスムース・ジャズ/フュージョンの素晴らしさ、ジャストなグルーヴの心地良さに目覚めたリスナーも少なくないはず。そんな若いファンにもぜひ、今回の来日公演に足を運んでもらい、彼のミュージシャンシップに裏打ちされたパワフルで華麗な演奏を生で体験してほしいと思う。

 


Live Information
ブライアン・カルバートソン

2019年3月19日(火)Billboard Live TOKYO
1stステージ 開場17:30/開演18:30
2ndステージ 開場20:30/開演21:30
サービスエリア 8,900円/カジュアルエリア 7,900円
★詳細はこちら

2019年3月20日(水)Billboard Live OSAKA
1stステージ 開場17:30/開演18:30
2ndステージ 開場20:30/開演21:30
サービスエリア 8,900円/カジュアルエリア 7,900円
★詳細はこちら

■来日予定メンバー
ブライアン・カルバートソン(キーボード/トロンボーン)
マイケル・“パッチェス”・スチュワート(トランペット)
エイドリアン・クラッチフィールド(サックス/ヴォーカル)
エディー・ミラー(キーボード/ヴォーカル)
ダーネル・“ショーケース”・テイラー(ギター)
リション・オデル(ベース)
クリス・ミスケル(ドラムス)

 


Release Information

ブライアン・カルバートソン、来日公演に向けて3月8日(金)に新作をリリース!

BRIAN CULBERTSON Colors Of Love Tour AGATE Silhouette Series/Inpartmaint(2019)

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