ROTH BART BARONの〈ロット熊戦記〉

北欧ノルウェーのアメリカン・アシッド・フォーク? 静かに燃える情熱、シフ・ヤコブセン(Siv Jakobsen)にインタヴュー!

ロットバルトバロン三船雅也がお届けする世界音楽〈熊〉紀行:第七話

北欧ノルウェーのアメリカン・アシッド・フォーク? 静かに燃える情熱、シフ・ヤコブセン(Siv Jakobsen)にインタヴュー!

首をながーくしていた、〈ロッ熊〉ファンの皆さまお待たせしました。
三船が海外をぐるぐる回りながら有名無名を問わず紹介してゆくロット熊戦記
が帰って来ました。

アルバム作っていてなかなか更新できなかったよ、すまん。

さて今回は初来日を目前に控えたノルウェーのシンガー・ソングライター、シフ・ヤコブセン(Siv Jakobsen)さんとのスペシャル・メール・インタヴューです。
熊戦記は恵まれていて、こう言った機会をいただけるの本当ありがたいです。

ノルウェーといえばヴァイキング! ムンク! 村上春樹! ビートルズ! カラフル
な家! フィヨルド! そんな妄想全開の三船が彼女に迫ったインタヴューです。
彼女オススメのノルウェー・スポットも紹介! 旅行を計画中の方も必見です。ど
うぞ~!

シフ・ヤコブセンの2017年作『The Nordic Mellow』収録曲“Like I Used To”

 

――こんにちはシフさん、初めまして。僕は雅也と言います。東京でROTH BART BAORNというバンドをやっています。今回はこのようなインタヴューの機会をいただけてとても光栄です。もしかしたらあなたにとっては何回も答えたことのあるつまらない質問もあるかもしれないけど、日本の皆さんは初めてな人が多いと思うから、よかったら教えてください。

あなたが音楽を始めたのはいつ、どんなきっかけだった? 最初に作った歌はど
んな歌だった?

「幼い頃から歌っていました。歌っていなかったのを覚えていないくらい。そういう意味ではいつも音楽に寄り添ってきたし、私にとっては自然な事だった。曲を作るきっかけは、音楽への私の愛だと思う。音楽以外の何かを想像するのは難しいです。高校生のときに友達と一緒に曲を書いた。そのときは1、2曲しか書かなかったし、しばらくそのままだったと思う。実際に、自分自身で書いた最初の曲はちゃんとは思い出せないけど、23歳くらい頃だったと思う」

――あなたの音楽には静かだけど、厳しさがあります。静かな情熱や、強烈な怒り
を感じさせるときさえあります。あなたの歌を聴いて、高い温度の炎は赤ではなくて青くなるという話を思い出しました。あなたのその静かなパースペクティヴは自分のなかから自然に湧き上がってくるの? 歌のインスピレーションはどこからやってきますか?

「私が作るすべての曲は、自然に自分のなかに湧き上がって来ます。曲によっては、意識の流れのなかで素早く生まれるものもあるし、多くの時間や作業を要するものもあるし、曲によっては何年もかかって出来上がるのもある。インスピレーションは、私自身の生活からくるのがほとんど。自分の観点からしか曲を書けないけど、必ずしも、すべての曲が私の個人的な経験や体験というわけではないですね」

――あなたの歌詞のほとんどにあなた(you)と私(i)が出て来ますね、対象となる(あなた)はときに恋人のようだし、自分自身との対話のようでもある。また、あなたの作る歌そのものに語っているようでもありますね。歌詞はいつも一人で書いているの? どんなときに書いている?

「ほとんど自分自身で歌詞を書いてるし、歌詞は一日中いつでも書くことができるけど、仕事をする時間帯をできるだけ整理するのが好きだから、基本的には平日の午後の早い時間に書いて、それから少し休憩をして、夕方また数時間書くって感じかな。自宅でギターを使って曲を書き、それから、その日したことを録音して家を出て、カフェで歌詞を書く。その流れがあって、常に新鮮な目線で歌詞や曲の構成に対して向き合えるんだと思う」

――去年オスロでのライヴ・アルバム『Live In Oslo』をリリースしましたね。あなたの音楽は必要最低限で余計な装飾がないけれども、声や、音楽にはたくさんの情報が入っていると思いました。素晴らしいライヴだし、あなたの作る音楽は実際生き物のようだと思います、だから音源とライヴの違いが違和感なく楽しめてとても驚きました。

「ありがとう、とっても嬉しい言葉!」

――ライヴ・アルバムを作った経緯を教えて。

「オスロでの初めてのオフィシャルなワンマン・コンサートをフルバンドと弦楽四
重奏団で、永遠に保存したいと思いました。たくさんの親戚や友人が観客にいて、特別なライヴになることがわかっていたから。完全に利己的な決断でしょ? どれだけ素敵な時間だったか記憶に残すために、ライヴ・アルバムを作ることにしたんです」

――最近ノルウェーで起こっている新しい音楽があったら教えて。何かお気に入りの音楽とかアートとか。

「ノルウェーでは常にたくさんの素晴らしい音楽が生まれているます。個人的には、アーネ・ブルン(Ane Brun)、エミリー・ニコラス&フェイ・ウィルトハーゲン(Emilie Nicolas And Fay Wildhagen)が好きなアーティスト。最近は、シーメン・ミトリッド(Simen Mitlid)という新人アーティストも好きです」


 
シーメン・ミトリッドの2017年作『Everything Is The Same』収録曲“Vacation”
 

――2017年のアルバム『The Nordic Mellow』にはベアーズ・デンのアンド
リュー・デイヴィーがコーラスで、マット・イングラムがプロデュースで参加しています。彼らとの作業はどうだった?

「デイヴィーとマットの2人との仕事は本当に素晴らしいものでした。2人とも私が大尊敬するミュージシャンなので、一緒に仕事をすることができて本当に素晴らしく光栄」

――あなたが育ったのはノルウェーのアスケーという街で、そしていまはオスロに住ん
でいますよね? ノルウェーの暮らしはどうですか? お気に入りの場所や、好きなことを教えてください。

「ノルウェーでの生活は本当に素敵。冬はとても長いけど、それぞれの四季をとても楽しんでいます。オスロでのお気に入りの場所は、Supreme Roastworks(街で最高のコーヒー・ショップ)、Parkteatret(ライヴ会場に改装された美しい古い映画舘)、そしてGrefsenkollen

――次はどんなことにトライしたい? 新しい作品や、新しいアイデア(音楽以外でも)今後のプランを教えて?

「新しいアルバムをリリースする予定だけど、いつになるのかまだわからない! リリース後は、たくさんのツアーができればと願っています。アジアの国ももっと行ってみたいし、南米、オーストラリア、ニュージーランドも行ってみたい」

――あなたにとって日本ってどんな国?

「一度も行ったことがないけど(本当に早く行きたい!)、日本についてはたくさん親切なストーリーを聞いたことがあります。日本の人達に会い、文化を経験し、そしてエキサイティングな食べ物をたくさん食べるのが楽しみ」

――日本ツアーで何がいちばん楽しみですか?

「本当に楽しみで大興奮しているので、1つ選ぶのは無理です。本当にすべてを楽しみにしています!」

――質問に答えてくれてありがとう! 日本で会えるのをとても楽しみにしています。

「私も! いろいろな思慮深い質問ありがとう!」

2016年のパフォーマンス映像

 

いかがだったでしょうか? 彼女が東京・新代田FEVERで行う来日公演のオープニング・アクトに三船もソロでの出演が決定しました。しかも、「Mikikiの〈三船雅也のロット熊戦記〉を見た」と入場時にお伝えいただくと、1,000円キャッシュバックされるそうです。ぜひ東京か、温泉目当てで〈肘折国際音楽祭 2019〉に遊びにいらしてくだい。それではまた次回、何処かの国でお会いしましょう!

 


Information
〈INDIE ASIA presents Siv Jakobsen Solo Acoustic Japan Tour 2019〉

2019年2月28日(木) 東京・新代田FEVER
開場/開演:19:00/19:30
料金:4,800円(税込) ※1ドリンク別途必要
★「Mikikiの〈三船雅也のロット熊戦記〉を見た」と入場時にお伝えいただくと、1,000円キャッシュバック!

2019年3月2日(土)山形県最上郡大蔵村 肘折温泉 肘折いでゆ館 ゆきんこホール
肘折国際音楽祭 2019
開場/開演:11:30/12:00
出演:青葉市子/KUDANZ/シフ・ヤコブセン/友部正人/七尾旅人/原マスミ/ROTH BART BARON
★ツアーや各公演の詳細はこちら

【プロフィール】
三船 雅也

三船 雅也 (みふねまさや)

87年、東京世田谷区生まれ。2009年に ROTH BART BARON を結成。自主制作にて3枚のEPをリリースしたあと、felicityより3作のフル・アルバムを発表。バンドは〈FUJI ROCK FESTIVAL〉や〈SUMMER SONIC〉など大型フェスにも出演。また、中国・台湾・モンゴルを回るアジア・ツアーや、NYやボストンなど北米7都市を回るUSツアーなど、海外でのツアーも精力的に展開。2017年2月には、故デヴィッド・ボウイ生誕70年を記念する〈CELEBRATING DAVID BOWIE JAPAN〉に日本人ソロ・ゲストとして、田島貴男、吉井和哉と共に出演、エイドリアン・ブリュー、マイク・ガーソンらが務めるボウイ・バンドの演奏のもと“All The Young Dude”を披露。音楽とヒグマをこよなく愛す。趣味は写真。

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