COLUMN

川本真琴 × 峯田和伸のデュエット曲“新しい友達 II”レコーディングをドキュメント

川本真琴ニュー・アルバム『新しい友達』特集

(左から)川本真琴、峯田和伸

川本真琴の9年ぶりとなる待望のフル・アルバム『新しい友達』が8月7日(水)にリリースされる。本作には七尾旅人とデュエットした“君と仲良くなるためのメロディ”が収録されるほか、mabanua、Jimanica、山本精一、林正樹、マヒトゥ・ザ・ピーポー、植野隆司、野村陽一郎、伊賀航、久下惠生、U、豊田道倫といった錚々たるミュージシャンたちが演奏で参加している。

新作に関して大きく注目されているのが、大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺〜」やTVドラマ「高嶺の花」への出演も話題の峯田和伸(銀杏BOYZ)とのデュエット・ソング“新しい友達 II”だろう。そんな“新しい友達 II”のレコーディングに立ち会ったレーベル担当者が、録音の様子をMikikiに伝えてくれた。川本と峯田、2人のシンガーの録音のドキュメントを、生々しくお伝えしよう。

川本真琴 新しい友達 MY BEST!(2019)

5月11日:和歌山・海南 安養寺

この日、川本真琴は〈タピオカ春巻きパクチー〉ツアーの最終日を迎えていた。ツアーでは、2016年のピアノ弾き語りアルバム『ふとしたことです』にもアレンジャーとして参加していた沢田穣治(ショーロクラブ)らとのスペシャル・バンド〈Next to Silence Trio with 川本真琴〉として京都・大阪で公演を開催。ツアー・ファイナルは和歌山県海南市の安養寺での演奏で、ライヴを終えた川本は、新大阪駅から21時すぎの新幹線で帰京した。

 

5月12日13時:東京・麻布十番 STUDIO FINE

ツアーの疲れを癒す間もなく、翌日には新作『新しい友達』のレコーディングのために東京・麻布十番のSTUDIO FINEに入る川本。スタジオ入りと同時に、豊田道倫(ギター)、伊賀航(ベース)、久下惠生(ドラムス)、林正樹(ピアノ)というメンバーで録音したオケの準備をしはじめる。レコーディング・エンジニアは上甲敬太だ。

 

14時:峯田スタジオ入り

この日は銀杏BOYZの峯田和伸とのデュエット・ソングである“新しい友達 II”のヴォーカル録音が目的。14時に峯田がスタジオ入りすると、あいさつもそこそこに、すぐさま川本と録音についての打ち合わせを始めた。

ソロで歌うことになっている2番の歌詞を再確認する峯田に、川本は歌詞がどんな内容なのか、その背景を説明する。さらに歌い方は、ハモリではなく同じメロディーをユニゾンで歌うことを伝え、川本が峯田のキーに合わせていく、というところまで打ち合わせで決定。

レコーディングに臨む直前の峯田に、少し話を訊いてみた。

「川本さんとは、どついたるねんのライヴで初めて会いました。歌は昨日まで家で練習してきました」。

※2014年11月10日に東京・恵比寿LIQUIDROOMで開催された〈どついたるねんの第二回おならプープーまつり♡〉。川本のほか、PUNPEE、大森靖子、テンテンコが出演した

 

14時30分:峯田ヴォーカル・ブース入り

打ち合わせを終えると、峯田がヴォーカル・ブースに入り、いよいよ録音がスタート。キーは峯田の歌声に合わせて下げられた。川本はファースト・テイクの様子を見守りつつ、峯田に「変化をつけて歌うように」といった歌い方のディレクションをする。

それを受けて、2テイク目以降は峯田がアドリブを入れはじめ、だんだんと自身の節で歌うように変わっていく。3テイク目からは、峯田が歌う隣で川本も同時に録音を開始。峯田は川本に対し、みずから歌い方のアイデアをどんどん出していく。

 

15時33分:峯田録音終了

その後はフレーズごとの細かい録り直しをしつつテイクを重ねていき、計8テイクで峯田とのレコーディングは終了した。

 

15時50分:カンパニー松尾による峯田のインタヴュー取材撮影

録音が終わると、大ヒット映画「劇場版 テレクラキャノンボール 2013」などで知られるカンパニー松尾が峯田にインタヴューをし、その模様を撮影していく。

 

16時:川本単独ヴォーカル録り直し

録音、取材と峯田のスケジュールが完了したところで、川本は自身のヴォーカルの録り直しを開始。

 

16時40分:プレイバック

その後、川本はエンジニアの上甲と、この日録った全8テイクをプレイバック。それぞれ聴き比べながら、どのテイクをOKテイクとして使用するかを慎重に検証する。

 

17時4分:本日の工程終了

13時のスタジオ入りから約4時間、川本と峯田によるデュエット・ソング“新しい友達 II”のヴォーカル録りの全工程が終了した。峯田との録音について、川本はこう振り返る。

「峯田さんの歌は予想を超えた出来でした。声が大きい! 枠からはみ出たところで伝わる力がすごい。しゃべってる感じ、ですね。

この曲が出来たとき、男の人に歌ってもらいたくて、そのとき真っ先に峯田さんが浮かびました。それまで面識は、どついたるねんのライヴの打ち上げで会っただけだったんですけど」。

“新しい友達 II”が収録される川本真琴のニュー・アルバム『新しい友達』は8月7日にリリースされる(LPとカセットテープは21日リリース)。

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