DISC GUIDE

坂本真綾、JUNNA、イヤホンズ……今月の素敵音楽 from2Dao and more!

【特集:二次元以上。MIXED SUMMER】Pt.5

今月の素敵音楽 from2Dao and more!

坂本真綾 宇宙の記憶 FlyingDog(2019)

30枚目のシングルの表題曲は、作詞/作・編曲に椎名林檎を迎えて「BEM」のオープニングを艶やかに飾るビッグバンド調のナンバー。演奏は同アニメの劇伴を担うSOIL &“PIMP”SESSIONSによるもので、アダルトな色気を硬派に援護している。カップリングには本人の詞曲による優美なミディアム“序曲”と、昨年のthe band apartのトリビュート盤に坂本が寄せた“明日を知らない”のカヴァーを収録。 *土田

 

JUNNA イルイミ FlyingDog(2019)

ワルキューレから飛び出した現役女子高生シンガーがニュー・シングルでタッグを組んだのは、なんとKj。その表題曲はDragon Ash印がきっちり捺された壮大なエモ・チューンだが、力強くも柔和な印象を残す歌唱表現に彼女の確かな実力が滲んでいる。打って変わってのチアフルなロック・チューン“We are”、流麗なピアノ&ストリングスと共に突き抜けた昂揚感をもたらす“Believe In Myself”も◎。 *土田

 

イヤホンズ チュラタ チュラハ EVIL LINE(2019)

3人がASMRにアプローチしたら? ……な新シングルの表題曲は、「斗え!スペースアテンダイトアオイ」の主題歌。全編を甘いウィスパー・ヴォイスでコーティングした技ありのスウィング・ポップとなっている。また、ファンタジックなコーラスワークにとろける“わがままなアレゴリー”も至極上品なガール・ポップで、いずれも手掛けたのは月蝕會議。3人によるラジオ番組の特別トラックも楽しいです。 *土田

 

伊藤美来 PopSkip コロムビア(2019)

多保孝一×中塚武による60sガール・ポップ調の“恋はMovie”など趣味性の高いシングル曲を連発してきた声優の2作目は、高田みち子(!)が詞曲を手掛けたライト・メロウ直球曲“PEARL”を筆頭に、主役の清純ヴォイスと小松秀行や佐野康夫を含む名プレイヤーらによる演奏のグルーヴが融合した正調シティー・ポップ盤に。本人の作詞曲“all yours”で〈抱きしめてあげるから〉と歌う愛くるしさも最高。 *北野

 

西田望見 女の子はDejlig FlyingDog(2019)

ワルキューレの一員として知られる声優の初ミニ・アルバム。華麗なスウィング曲やTeddyLoid製のエレクトロ・ハウス、分島花音が提供したガーリーなエレポップなど曲調は多彩だが、曲間に挿入される児玉雨子書き下ろしの朗読トラックが作品に〈夢見る女の子らしさ〉という芯を通す。原田茂幸(Shiggy Jr.)による締めの“フルスロットルで行こうぜ!”は彼女のバイク好きな一面を描いたPWL風ディスコ。 *北野

 

楠田亜衣奈 The LIFE バップ(2019)

3枚目のフル・アルバムは自身の人生に対する愛おしさを朗らかに歌った表題曲に始まり、一人の女性の物語を子供時代から順を追うように表現したコンセプト盤に。いつになくエモい歌唱と技巧的な演奏が求心力を生む“Everlasting my story”などで歌手としての成長も見せつつ、全体的には聴いていると優しい気持ちになれる点が彼女らしい。未来への希望を自作詞で綴った“my own story”が感動的。 *北野

 

南條愛乃 LIVE A LIFE NBCユニバーサル(201+)

「同居人はひざ、時々、頭のうえ。」のエンディング・テーマのほか、5つの新曲を収めたオリジナルCDと4枚のライヴ盤から成る超ヴォリュームの新作。新曲はすべて本人の作詞によるもので、黒須克彦が作・編曲したハードなジャズ・ロック“an-tiit”のような挿し色もあるけれど、全体としてはフェミニンな主役の歌声とハートウォーミングな詞世界を映したスロウ~ミディアムが中心。気持ちがほぐれます。 *土田

 

MYTH & ROID PANTA RHEI KADOKAWA(2019)

へヴィーなギターとクールな熱量を放つ女性ヴォーカル、エキセントリックな曲展開で持ち前のミステリアスな音世界を更新した「異世界チート魔術師」のオープニング・テーマを表題とするシングル。カップリングには〈異世界〉繋がりで(?)、「Re:ゼロから始める異世界生活」のオープニング曲“Paradisus-Paradoxum”(2016年)を現メンバーのKIHOWが歌ったヴァージョンを。どちらもスタイリッシュ! *土田

 

内田真礼 鼓動エスカレーション ポニーキャニオン(2019)

別掲のMYTH & ROIDから作詞にhotaru×作・編曲にTom-H@ck(編曲はKanade YUKとの共同)が登板した「ダイヤのA act II」のエンディング・テーマは、ブラスや鍵盤と共にブライトな歌声が跳ね回るジャケ通りの応援ソング。PA-NONとfu_mouのコンビによるさらにロッキッシュな“Flag Ship”との2曲を通じて、晴れやかな夏を演出してくれそうなシングルだ。エネルギー・チャージにどうぞ。 *土田

 

鈴木みのり ダメハダメ FlyingDog(2019)

レトロな歌謡メロ×サーフ・ロック~スカ~パンク~クラシック……と音楽的な要素がてんこ盛りすぎて最高な表題曲で幕を開けるニュー・シングル(作詞はacane_madder、作曲は浅利進吾、編曲は北川勝利)。「手品先輩」のエンディングを担う同曲のほか、恋心に胸を膨らませる本人作詞の“こいもよう”、Hiro-a-keyやKan Sanoらが作家陣に名を連ねる洗練ハウスと、濃密な全3曲入りだ。 *土田

 

石原夏織 TEMPEST ポニーキャニオン(2019)

表題通りにメロもビートも嵐のようなスピード感で攻める「魔王様、リトライ!」のオープニング曲は、たおやかさと勇壮な強さが同居した逸曲。ダンスにも定評のある彼女、今回のMVではコンテンポラリー風の表現にもチャレンジしているので、個人的にはDVD付きの初回盤をおススメしたい。一方の“Crispy love”はハッピー・フィーリングに溢れたラヴソングで、対照的な2曲を堪能できる新シングルだ。 *土田

 


二次元以上。MIXED SUMMER
[ 特集 ]2019年の夏を彩るポップ・コレクション

★Pt.1 尾崎由香『MIXED』
★Pt.2 堀江由衣『文学少女の歌集』
★Pt.3 「戦姫絶唱シンフォギアXV」
★Pt.4 May'n“牙と翼”『YELL!!』

プレイリスト
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