永遠のヤング・ソウル。素直にそう呼べる内容になっているのが嬉しい。東京クラブ・シーンを長年賑わせてきた大所帯パーティー・バンドが15年ぶりの新作に詰め込んだのは、自由さといかがわしさが程良くブレンドされた濃密な空気だ。場の温度を瞬く間に上昇させることができる鮮やかな手管も健在で、ガレージ系エキゾチカ“Something Latin”やドリーミーなノーザン・ソウル“I'll Close My Eyes”などフィーリン・グルーヴィーな楽曲が満載、90年代に直に触れた世代には鮮明な絵が見えてくる演奏ばかりだろう。山下洋のこめかみの青筋がふと目に浮かぶボズ・スキャッグスのカヴァー“We Were Always Sweethearts”とか聴いていると、こういう音楽は未来永劫生存し続けてほしいという想いが湧いてくる。マジで。