結成50周年を謳った2年前の前作と同時期に録った曲から成る姉妹編的な新作。ふたたびジョー・ヴァネリとの共同制作で、ヴォーカルは前任のレイ・グリーンと現リードのマーカス・スコットで分け合うが、古参メンバーを中心とした鉄壁のリズム&ブラスで奏でるゴキゲンなオークランド・ファンクは、AORやフィリー・ソウルなどに寄ったりしながらも老舗の味を薄めることはない。人力演奏のパワーに呑み込まれる快作だ。